クランクイン!

大鶴義丹演出で唐十郎作『下谷万年町物語』が復活! 主演は渡辺大

演劇

関連 :

大鶴義丹

渡辺大

<コメント全文>

■演出・大鶴義丹

唐十郎の芝居について問われると、私は「問答無用の感動だ」と答える。特有の難解な物語に翻弄されながら、最後には、なぜか誰もが涙してしまう。そんな芝居だと。

私が唐十郎作品を演出する機会を得るなら、『下谷万年町物語』と決めていた。その演劇世界に幼い頃から身を置き、数々の唐作品に出演してきた経験から、この作品こそが、エンターテインメント性と文学性の均衡が最も美しく保たれた一作だと確信していたからだ。

自ら劇団を立ち上げ、演出と制作を担う覚悟を持つまでには、劇団・新宿梁山泊で2014年から10年以上にわたり、唐十郎作品に出演し続ける時間が必要だった。

そして2026年。母・李麗仙が最期まで掲げ続けた「状況劇場」の旗を受け継ぐ決意をした。その象徴である紅テントを自ら手に入れ、同じ演劇空間を生きてきた仲間たちも力を貸してくれた。

父が書き、母が演じた芝居を、今度は私が創る。その意味は、おそらく父や母が胸にあっ

たものとは少し違うのだろう。しかし私は、二人の最も近くにいた「子供」であると同時に、誰より近くで舞台を見続けた「観客」でもあった。だからこそ、演じる側には見えなかったものを知っている。その視点だけは、父や母から受け継いだものではなく、自分自身の財産なのだと思う。

私が立ち上げる「令和状況劇場」は、もちろん唐十郎作品の感動を現代の観客へ届けることを第一の使命とする。しかし、それと同じくらい大切にしたいことがある。それは、唐十郎作品が俳優を消費して燃え尽きさせる場所にしてはいけないということだ。

唐作品は俳優に膨大なエネルギーを要求する。しかしその経験が一度きりの「伝説」として消費されてしまうのでは意味がない。俳優たちの次へとつながっていくものであってほしい。

■主演・渡辺大

六平直政さんは僕に会うと、いつもこの作品の稽古にうちの父を自転車の後ろに乗せて連れて行った当時の思い出を楽しそうに話してくれます。どんな思いで父がこの舞台に立ったのか、この作品と向き合ったのかを知るのが今から楽しみです。エネルギーがほとばしる作品にしたいと思います、どうかよろしくお願いします。

2ページ(全2ページ中)

【公演概要】

舞台『下谷万年町物語』

【日程】 11月1日~11月10日 10日間 ※予定

【会場】 都立明治公園 みち広場 特設テント

【演出】 大鶴義丹

【主演】 渡辺大 ほか

この記事の写真を見る

関連情報

大鶴義丹 の関連記事

最新ニュース

おすすめチケット

powered by ローチケ

おすすめ動画

注目の人物

トップへ戻る