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『ロッキー4』ドルフ・ラングレンの衝撃 イワン・ドラゴの恐ろしさに震えた86年のあの夏

映画

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■ドルフ・ラングレンのその後

 それにしても改めてスクリーンで目撃するドラゴはやはりとんでもない男であった。何しろデカい。それにミックスし直された大音響が伝える、殺人パンチの重さはどうだ。今回はアポロだけでなくロッキーも殺されてしまうのではないか。そう思わざるをえない暴力性があった。86年の夏に震え上がったあの恐ろしさに再度触れる、稀有な体験だった。

身長196cmのドラゴ(右) 『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』より (C)2021 Machi Xcelsior Studios Ltd. All Rights Reserved.
 『ロッキー4』で初めて知ったドルフ・ラングレンをその後追いかけ続けたファンも多いことだろう。『マスターズ/超空の覇者』(1987)や『レッド・スコルピオン』(1988)、あるいは『ユニバーサル・ソルジャー』(1992)といったアクション巨篇で主役を張りながら、その後は小規模な作品への出演が続いている。2メートル近い巨体を誇り、極真空手の猛者でありつつ、いくつもの名門大学で数学、化学、物理学を学んだエリートでもあるラングレン(さらにドラムも上手い)。あらゆる面で常人離れしたそのスーパーヒューマンぶりが、逆に映画界では持て余されてしまったのかもしれない。実にもったいない話である。とはいえ近年は『エクスペンダブルズ』シリーズや『アクアマン』といった大作でも確かな存在感を示しているラングレン、その衰えを知らない超人性を活かしてもうひと華咲かせてほしいと切に願うばかりだ。

 だからこそ『ロッキー』シリーズをめぐるスタローンとプロデューサー、アーウィン・ウィンクラーの確執が何とか解決しないものかと思う。シリーズのスピンオフ『ドラゴ』製作との報に触れてスタローンが激怒していた。同作は現状まったく形になっておらず、ラングレンも当然スタローンが関与するものだと思っていたという。たしかに新作『ドラゴ』は超観たいが、ロッキーその人抜きで話を進めるのは大問題だ。円満和解から新作に全員集合、からのみんな号泣、という流れを是非期待したい。(文・てらさわホーク)

 映画『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』は、8月19日より全国公開。

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