“伝説級キスシーン”映画5選! その後オマージュされまくったヒーローのキスも<今日はキスの日>
■『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で伝説的キスシーンを演じた(左から)クリスピン・グローヴァー、リー・トンプソン(C)AFLO
高校生マーティと親友で科学者のドクが、お手製のタイムマシンに乗って時空を超えた大冒険を繰り広げるタイムトラベル映画の決定版。第1作目の本作では、マーティがただ1人、両親の高校時代にタイムスリップ。ひょんなことから両親の出会いを妨げてしまい、自分の存在がピンチに! 若きドクを探し出し、未来に帰る準備を進める一方で、両親の仲を取り持とうと奮闘するが、母ロレインに惚(ほ)れられてしまううえ、宿敵ビフが立ちはだかる。
ようやくプロムにこぎつけるも、奥手な父ジョージにやきもきさせられ、いよいよマーティの存在が消えかけたところで、やっと2人がキスをする。キスそのものは短いけれど、プロムというロマンティックな空間と、ロレインのピンクのドレス、ジョージの白いタキシードジャケットが合わさって、気分は最高潮! 出演はマイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、クリスピン・グローヴァー、トーマス・F・ウィルソンら。おしとやかだったという自分語りとは正反対に、若いロレインがやけに積極的なのも良し!
■『プリティ・プリンセス』(2001)
映画『プリティ・プリンセス』オフショット(左から)ミア役のアン・ハサウェイ、リリー役の ヘザー・マタラッツォ、マイケル役のロバート・シュワルツマン 写真提供:AFLO
『レ・ミゼラブル』(2012)でアカデミー賞を受賞したアン・ハサウェイのデビュー作。祖母クラリス・レナルディ女王役のジュリー・アンドリュースはじめ、ヘクター・エリゾンドやマンディ・ムーア、サンドラ・オーらが脇を固める。心を許せるのは親友リリーと彼女の兄マイケル、そして愛ネコのルーイだけという冴えない女子高生ミアの元に、疎遠だった祖母が現れ、ヨーロッパの王国ジェノヴィアの世継ぎであることが告げられる。戸惑いながらもプリンセス修行を受けるミアだったが、みるみる洗練されていく一方で、慣れない名声に翻ろうされて、リリーやマイケルとの間に亀裂が入り、すっかり自信を失ってしまう。
そんな彼女が、自分の責任を受け入れ、プリンセスとして生きていくことを決意した直後に訪れたのが、大切な存在だとようやく気付いたマイケルと交わす、夢に見ていた片足が自然に跳ね上がってしまう映画のようなキス。ドレスにタキシード、キスの瞬間に灯る明かりなど、ロマンティックな要素が盛りだくさん! なお本シリーズは、待望の第3弾が正式決定! アンのカムバックも明らかになった。
■『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』場面写真 写真提供:AFLO
世界中で愛されるJ・K・ローリングの名作小説を映画化した大ヒットシリーズの涙と感動の最終章。ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンほか、レイフ・ファインズ、マイケル・ガンボン、ジェイソン・アイザックス、ヘレナ・ボナム・カーター、アラン・リックマン、マギー・スミス、ゲイリー・オールドマンらイギリスを代表する名優が出演する。
力を増す悪の魔法使いヴォルデモートとハリー達の戦いが、ついにホグワーツにて最終決戦を迎える。仲間が次々犠牲となるなか、隠されていた衝撃の真実が明らかに…。重苦しい雰囲気が続く本作では、ずっともどかしい関係だったロンとハーマイオニーがついにキス! 「やっと2人が…」と胸を熱くするとともに、いたたまれない状況の中の一縷(る)の望みに。これを境に、ロンがハーマイオニーのことを俺のオンナ扱いしてくるところもほほ笑ましい。びしょぬれ×キス=最高にロマンティックの法則を活かした演出にも注目。
ほかにも『ブリジット・ジョーンズの日記』の雪の中のキスや、『ロミオ+ジュリエット』のレオとクレア・デインズのフレッシュなキス、『ブロークバック・マウンテン』のカウボーイ2人の情熱的で激しいキスなど、名キスシーンはいくつもある。23日は自分のお気に入りキスシーンを振り返って、ロマンティックな気持ちに浸ってみるのがおすすめ!(文・寺井多恵)