『告白』公開から15年、かつて“子ども”だったキャストの今 大河女優から超人気子役まで

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『Nのために』(TBS系)、『母性』などの作品で知られる湊かなえの同名小説を、主演に松たか子を迎えて実写化した映画『告白』の公開から今月で15年を迎えた。ある中学校を舞台に、シングルマザーの教師による復讐と、生徒やその保護者たちの人間関係をサスペンスフルに描いた本作。劇中には、ブレイク前の人気俳優が多数出演していた。ここでは、1年B組の生徒をはじめ、物語を盛り上げる“子どもたち”を演じた俳優たちと現在の活躍ぶりについてまとめてみたい。
【写真】松たか子演じる主人公のクラスメイトや娘を演じていたのは?
■橋本愛
森口悠子(松)が担任を務める1年B組の学級委員で、悲劇に見舞われる北原美月を演じたのが、2009年にファッション雑誌「Seventeen」(集英社)のミス・セブンティーンに選ばれていた橋本愛。
橋本は『告白』と同年に公開された『Give and Go』で映画初出演にして初主演を果たすと、以降も『桐島、部活やめるってよ』、連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK総合)、『寄生獣』シリーズなどの話題作に数多く出演。近年は『家庭教師のトラコ』(日本テレビ系)や『早乙女カナコの場合は』で主演を務めたほか、宮藤官九郎脚本の『新宿野戦病院』(フジテレビ系)への出演でも注目を集めた。現在放送中の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合)では、主人公の蔦屋重三郎(横浜流星)の妻・てい役で今後出演が予定されている。
■三吉彩花
1年B組の中でイジメを扇動する女性生徒・土田綾香を演じていたのが、小学生の頃にスカウトされ芸能界入りし、モデルとしても活躍していた三吉彩花。
本作への出演後、2013年に映画『旅立ちの島唄〜十五の春〜』で主演を務めると、2015年にはドラマ『エンジェル・ハート』(日本テレビ系)でヒロイン役に抜擢される。2019年公開の主演映画『ダンスウィズミー』ではミュージカルに挑戦。以降も『犬鳴村』、『Daughters』、『ナックルガール』といった主演作が立て続けに公開・配信されている。
■のん
イジメに加担することになる1年B組の女子生徒・桐谷修花を演じていたのは、当時本名の能年玲奈名義で活動していたのん。ファッション誌「ニコラ」(新潮社)の専属モデルとして活動し、映画『告白』が女優デビュー作となった彼女は、2012年公開の『カラスの親指』に出演。その翌年にはヒロインに抜てきされた連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK総合)が放送され、番組は社会現象を巻き起こすヒット作となる。
2016年に芸名を現在の「のん」に改めると、同年公開の長編アニメーション『この世界の片隅に』で主人公の声を担当。女優として多数の話題作に携わるほか、歌手や芸術家としても活躍している。今年はすでに出演作『早乙女カナコの場合は』、『新幹線大爆破』が公開・配信済み。また4月27日放送の日曜劇場『キャスター』(TBS系)第3話にも登場し、11年ぶりに民放地上波ドラマへの出演を果たした。