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『田鎖ブラザーズ』猛烈に怖かった第6話。静かな圧力で迫る“とんとん先生”に身震い

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岡田将生

染谷将太

◆犯人は小池係長? もっちゃん? ここまでに見えてきたこと

 まず、怪しさ漂いまくりの小池係長(岸谷五郎)。もともと兄弟の両親が殺害された当時、捜査一課で事件を担当していたが、今は真と同じ強行犯係で、係長(警部補)をしている。真に向ける視線など、視聴者の間でも疑惑の目が集まる筆頭のキャラクターだ。だが、彼は真犯人ではないだろう。

ドラマ『田鎖ブラザーズ』場面写真(C)TBSスパークル/TBS
 その根拠は、小池が兄弟に「津田は犯人じゃない」と告げているからで、もし彼が真犯人なら、津田が犯人だと思わせたほうがいい。小池に周囲にバレたくない、後ろめたい点があるとしたら、五十嵐組とのつながりが考えられる。第6話の五十嵐組へのガサ入れは失敗した様子だが、これは小池が五十嵐組へ情報を流したためではないか。

 続いて、辛島金属工場の元工場長(長江英和)の妻で、山岳写真家の辛島ふみ(仙道敦子)。かつて工場を手伝っていた関係で、拳銃製造という過去にも当然タッチしている。このふみが、これまた相当怖かった。津田が生前、取材ノートを彼女に買い取るよう打診していたことも明らかになっており、そのノートの存在を処分したい相手なのは明らか。ただ、こちらも、彼女が気にしているのはあくまで「拳銃製造という過去」であり、兄弟の両親殺しの犯人ではないと見る。

 そのふみに、今回脅されているように映ったのが、ずっと兄弟の傍で兄弟を支えてきた、町中華屋の亭主もっちゃん(山中崇)だ。第6話ではもっちゃんの母・茂木カル(三谷侑未)が初登場。高齢にもかかわらず、辛島家のお手伝いさんのように動いていた。もっちゃんは、ふみに何かを握られているようだ。もっちゃんが真犯人とは思わないが、兄弟に知られたくない何かがあるのだろう。町中華のパートをしていた、兄弟の母親(上田遥)との間に何かがあったのか、という予想もできる。兄弟のことを心から思っているという点は信じたいが、まだまだ謎が残る人物だ。

ドラマ『田鎖ブラザーズ』場面写真(C)TBSスパークル/TBS
 そして自身も事件被害者の晴子(井川遥)。兄弟の幼なじみとして彼らを支え、質屋を営みながら、元新聞記者としてのキャリアを活かし、兄弟に手を貸している。第6話では、彼女自身のバックボーンが明かされた。小学生の頃、事故で母と弟を亡くし、数年前には父が海に落ちて亡くなっている。家族を全員失った人物だ。母と弟を亡くした「事故」とはなんだったのか。父の転落死の詳細も語られていない。そもそも、あの事件当日、なぜあの場所にいたのかも気になる。兄弟の幼なじみ、という関係性だけではくくれない謎が、晴子には残っている。

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◆被害者の痛みも、加害者の痛みも「おあいこ、とんとんです」

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