キーワードはつるっともっちり!今年流行る郷土料理“ひっつみ”ってなに?

去年、おととしはとにかくパンケーキが流行した。専門店には行列ができ、自分で焼くお好み焼きスタイルのお店までもが登場。さて今年もそのブームは続くのでしょうか? PHP研究所にて料理本の編集に携わる渡邉智子氏に2014年流行る注目料理を聞いてみた。
【関連】注目の“ひっつみ”料理(写真)
「最近ではフレンチトーストやグラノーラなどパンケーキに変わる料理がいくつも登場し、人気を集めています。その中でも特に注目しているのが“ひっつみ”」という渡邉氏。
ひっつみ…。聞き覚えのない料理だが、どのようなものだろうか?
青森や岩手の郷土料理で粉に塩と水を加えながらこねて作ったすいとんのような食べ物で、生地をひっつまんでけんちん汁のような汁物の中に落としていくのでこのような名前になったとか。食感はすいとんやほうとうよりもつるっともっちりしている。
つるっともっちり。今、台湾では、弾力があってもちもちした食感のことをQQ(キューキュー)と呼び、これもまたとても流行っている。この食感、特に女性が好むそうなので、日本でも流行る予感がする。
パンケーキのふわふわのあとは、ひっつみの“もっちり”がくるのではないか。米粉が流行ったときにも、もちっとした食感にやみつきになった女性が多かった。それにこのひっつみ、汁物に入れるだけでなく、料理やお菓子の生地としても使えるのが特長だ。
具体的には、パスタやピザ、ラザニアやお焼き、餃子、パイやチャパティなど自由自在で、ひっつみ生地を作っておけば、冷蔵で1週間、冷凍で2週間もつので、忙しい人にもぴったり。すぐにもちもちの出来立て料理を味わうことができる。さらに、パスタもひっつみを使うと生パスタ感覚で美味しい。ちぎってあるのでソースにもからみやすく、味付けも失敗しにくい。
尚、まずは作る前に味見をしてみたいという方は、盛岡など、現地にはお店がたくさんあり、都内でも、東北系の郷土料理のお店で食べることができる。アンテナショップでも取り扱われていたりする。
2014年、クリームたっぷりのパンケーキに飽きた方は、ヘルシーなひっつみに挑戦してみるのはいかがだろうか。
【参考】作りおき生地で1週間分!すぐにおいしい簡単レシピ(真藤舞衣子)PHP研究所