『ルパン三世』『ホットロード』…どれに期待? 漫画原作の実写映画をピックアップ
また、漫画原作の実写化として、好評を得ているのが、『るろうに剣心』だ。2012年8月に公開され、最終興収は30億円を突破。2014年夏には、続編となる『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』が2部作連続公開される。「前作は、剣心役を演じた佐藤健の見事なハマりっぷり、中でもアクロバティックなアクションは絶賛ものでした。続編からの参加組にも、藤原竜也、伊勢谷友介、神木隆之介と、原作のイメージにもピッタリな演技派が顔をそろえています」(映画ライター)と、2部作への期待値も高い。
キャスティングはもちろん、CG・VFX演出の手腕も問われそうなのが、『寄生獣』(PART1が2014年、PART2が2015年公開)と『進撃の巨人』(2015年公開)。『寄生獣』は、人間を捕食する謎の生物“パラサイト”との戦いを通して、“人間とは何か”を問うSF漫画。深淵なストーリーも魅力で、連載終了から約20年近く経った今でも、多くのファンに愛されている。実写版では、染谷将太、深津絵里、橋本愛といった豪華キャストが共演。『ALWAYS 三丁目の夕日』『永遠の0』の山崎貴監督がメガホンを取る。
一方の『進撃の巨人』は、突如出現した巨人と人類との壮絶な戦いを描くもの。巨人の不気味なビジュアル、迫力をどのように再現するのかに注目が集まる。監督は平成「ガメラ」3部作の特技監督としても知られる樋口真嗣監督。特撮を駆使した演出には定評がある監督だけに、心が躍る思いがした人も多いかもしれない。主人公のエレン以上に人気の高いキャラクター、リヴァイ兵長のキャスティング情報にも、熱い視線が注がれている。
そして2014年以降は、ライトノベル関連の実写化も増えそうな予感。瀬戸康史&北乃きいを主演に迎えた『僕は友達が少ない』は2014年2月1日より公開。桜坂洋の原作を、トム・クルーズ主演で映画化する『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014年7月公開)。人気が高い原作であればあるほど、実写化のハードルは高くなるもの。ファンからの意見も手厳しいものとなるが、そうやって論議するのもエンタテインメントの醍醐味。ぜひあらゆる角度から、楽しんでみよう!(文:成田おり枝)