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『ゲームセンターCX』の魅力は狙っていない演出?プロデューサーが明かす番組の裏側

映画

 その挑戦とは、菅氏が「一ツ橋ホールでの挑戦から、番組の手ごたえを感じ始めた」と口にする、“マイティボンジャック”だ。

 「今でこそ、お客さんの前で“挑戦”をやって盛り上がるとわかるんですが、一ツ橋ホールのときは、これまでそんなことをやったこともないし、人がプレイしているゲームを全員で見て、盛り上がるかどうかもわからなかったんです。それよりも、トークコーナーとかをやったほうが盛り上がると思っていたので、とりあえずゲームも1回やってみよう、くらいの感じでした」と手探り状態だったことを告白。

 「それでトークも挟みながらプレイしていたら、有野さんのゲームしているところが一番盛り上がって、たまたま『マイティボンジャック』をクリアしちゃったんですよ。そうしたら、みんながスタンディングオベーションをしてくれた。おそらく、これまでスタンディングオベーションをしたことがない人たちが来ているのに(笑)、スタンディングオベーションを自然としてくれたんだから、よっぽどなんだなぁと思ったわけです。この閉ざされた空間で全員がぐっと盛り上がるのって、有野さんが持って生まれたゲームの運というか、才能というか。もしかしたら、この番組って面白いんじゃないかなって」。

 そんなゲームの才能に恵まれた有野課長。芸能界にはゲーム好きやゲームが得意な人がたくさんおり、今でこそ、有野課長でしか「ゲームセンターCX」は成り立たないとわかるが、有野課長を起用した背景とは何だったのだろうか。

 「最初に色々調べるなかで、有野さんはゲームが好きで詳しいということがわかって。ただ、当時はゲームをプレイする番組ではなく、ゲームクリエイターにインタビューするという内容で番組がスタートしたため、実は、ゲームの腕前は関係なかったんです。聞き手としての資質と、ゲームへの造詣の深さで有野さんに来てもらって、たまたまソフトをプレイしてもらったら、これが思いのほか『下手だな、好きなわりに』って(笑)。それが面白くて『有野の挑戦』がメインになっていった感じですね。また、有野さんはゲームが好きだけど下手で、有野さんに付くADは、そのゲームを知らないけど上手いという絶妙な組み合わせもできあがった。そういうところで、なんともいえない世界観が醸し出されているというか。これも狙って作ったといえばかっこいいんですけど、いろんなことが全部偶然に重なっているだけなので、我々としては演出の意図は何もないんですよ」。

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