『ゲームセンターCX』の魅力は狙っていない演出?プロデューサーが明かす番組の裏側
では、あの有野課長のプレイも演出なしで? と聞くと、「もちろんです。演出だったら、もっと早くクリアしてくれよって(笑)。もうその演技は十分です」と、菅氏は笑う。
また、ADの選定方法に関しても、「有野さんと(ゲームの腕前が)同じくらいだと支障をきたすものの、ADは出演者ではないし、正直なところ、ゲームの腕前も関係ないんですよね。仕事としてちゃんとやれればよし」と。さらに、挑戦ソフトについては、会議で提案があり、ADさんのロケハンののちに決定するそうだが、「こちらが面白いと思ったソフトがさほど盛り上がらなくて、これはダメだろうと思ったソフトが盛り上がったり等、やってみなくてはわからないんですよね。ある程度は読めるんですが、その向こう側の読めないところが、面白いところなんでしょうね。まぁ、来週のソフトが決まっていないなんていうこともあり、行き当たりばったりです(笑)」。
最後に、「10年やって一区切りついたので、また一からコツコツやっていくだけだと思います。だいそれた風呂敷は広げず、小さな部屋でいつも通りに」と、菅氏は今後を口にする。「コツコツやって目指すは20年後。有野さんは、『次はミュージカルだ!』とか言っていますが、意味がわからないよって(笑)」。
目指せ20年! いや、まずはその前に、『ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック』を観に、映画館へ行ってみようではないか。