人気海外ドラマシリーズのスピンオフに異変!? 打ち切りが続くワケとは

既存映画やドラマなどの外伝、番外編として制作される“スピンオフ”。日本でも、連続ドラマ『踊る大捜査線』のスピンオフとして『逃亡者 木島丈一郎』『弁護士 灰島秀樹』『警護官 内田晋三』といった単発ドラマが制作されたり、『SPEC~零~』や『阪急電車 片道15分の奇跡 征志とユキの物語』のように、映画公開前にドラマが放送されたりと、スピンオフは意外と多い。もちろん、ハリウッドでもスピンオフドラマは盛んだが、ここ最近、ちょっと風向きが変わってきた。
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アメリカの代表的スピンオフドラマといえば、『CSI:科学捜査班』から派生した『CSI:ニューヨーク』『CSI:マイアミ』。1990年から放送され、シーズン20で幕を閉じた『LOW&ORDER』でも、『LOW&ORDER:クリミナル・インテント』『LOW&ORDER:性犯罪特捜班』『LOW&ORDER:LA』『LOW&ORDER:Trial by Jury』と複数タイトルが制作され、シーズン6の放送が待機中の『NCIS:LA~極秘潜入捜査班』は、『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班~』のスピンオフと、どれも本家は絶大な人気を誇るタイトルばかりだ。
「アメリカや日本に限らず、スピンオフが作られる背景には、作品の人気、視聴者からの反応の大きさに拠るところが大きいと思います。また、作品が当たることはもちろんですが、作品のなかに魅力的なサブキャストがいて、そのキャラクターをもっと掘り下げたい、(そのキャラクターを主人公に)別の話を作りたいと思えるほど製作意欲が駆り立てられることも大切でしょうね」と、関係者は口にし、アメリカ特有の事情も付け加える。「アメリカのように広くて多くの人種が生活する国は、地域によって文化や特徴、法律などが大きく違うため、場所を移すことで、まったく違うストーリーが生まれるという利点があります。あと、ドラマの設定やフォーマットが画期的で、当たった場合にはそれを踏襲して制作する傾向が強いですね」。