イーストウッド新作『アメリカン・スナイパー』、予想外のヒットにハリウッド騒然

関連 :
これまでにアカデミー賞監督賞に2度輝いた名監督クリント・イーストウッドが、実在する米軍の狙撃手クリス・カイルの自伝を映像化したブラッドリー・クーパー主演作『アメリカン・スナイパー』が、ハリウッドを湧かせている。
【関連】「第87回アカデミー賞」主要部門候補フォトギャラリー
先週金曜日に全米拡大公開された同作品は、初日3日でなんと9000万ドル(約100億5千万円)を売り上げた。1月の週末興行成績としては、史上最高。イーストウッドのキャリアでも最高のオープニング成績を飾った。
イーストウッドのこれまでの記録は『グラン・トリノ』の2950万ドル(約34億5千万円)だった。9000万ドルのオープニングというのは、巨額な予算を投じたスーパーヒーロー映画なら十分ありえるが、同作はそれら娯楽大作の半分はもとより、3分の1にも満たない予算で製作された、R指定の実話に基づくシリアスなドラマだ。
今年のオスカー対象の資格を得るため、昨年のクリスマスにニューヨークとL.A.の合計4館で限定公開した時も、1館あたりの数字が非常に良かった上、シネマスコア社が行う観客調査でA+を取得していたため、ヒットは予想されていたが、ここまでの成績を上げるとは誰が予想しただろうか。