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L.A.嫌いのウディ・アレン監督、79歳にして心境の変化?

映画

大御所ウディ・アレン監督、次回作はロサンゼルスで撮影
大御所ウディ・アレン監督、次回作はロサンゼルスで撮影(C) AFLO

 『ミッドナイト・イン・パリ』『ブルージャスミン』などを手掛けた映画監督ウディ・アレンは、昔からL.A.嫌いで有名。「L.A.の唯一良いところは、赤信号でも右折できることくらい」とまで言っていた彼だが、79歳の今、少し態度を和らげ始めたようだ。

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 まもなく撮影に入るタイトル未定の次回作で、アレンは、なんとL.A.でロケをする。長年、ずっとニューヨークで映画を撮り続け、近年はロンドンやパリなどヨーロッパでロケをしてきた彼が、L.A.を舞台に選んだことに、映画業界はずいぶん驚いた。出演は、ブレイク・ライヴリー、クリステン・スチュワート、ブルース・ウィリスら。

 来月は、L.A.オペラのシーズンオープニング作品として、プッチーニの「ジャンニ・スキッキ」を演出する。2008年にアレンがL.A.オペラで演出したもののリバイバルで、時代設定を変え、アレンらしくコメディのニュアンスをプラスしたものだ。2008年にはイギリスのバリトン、トーマス・アレンが主演したが、今回はL.A.オペラのディレクターを務めるプラシド・ドミンゴが主演するとあり、さらに話題を集めている。

 さらに今月は、L.A.のダウンタウンのシアターで、ジャズのコンサートを行った。アレンがL.A.でジャズを演奏するのは、この5年間で3度目。

 だが、アレンがL.A.を気に入り始めたとは、誰も信じていない。コンサートの後、その質問を受けると、アレンは、「すごく好きとは言わないが」と苦笑し、言葉を濁したらしい。アレンについてのドキュメンタリー『映画と恋とウディ・アレン』を監督したロバート・B・ウィードは、アレンが少しノスタルジアを感じているのかもしれないとコメントしている。

 アレンに本気で好かれることはこれからもないとしても、L.A.のほうは、昔からずっとアレンのことが好きだ。77年に『アニー・ホール』で監督賞、脚本賞に輝いて以来、アレンは何度もオスカーにノミネートされてきている。しかし、映画同士を比べることなど不可能だと主張するアレンが、実際にL.A.まで来て、授賞式でオスカー像を受け取ったことは、いまだかつて一度もない。それでもきっと、ハリウッドはこれからもアレンにラブコールを送り続けることだろう。(文:猿渡由紀)

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