『恐竜神父』に『セミマゲドン』!? トンデモ映画請負人コンマビジョン “中の人”が作品紹介
■絶妙な“ズレ・ブレ感”が癖になる 『必殺!恐竜神父』にやられてチョンマゲ!
『必殺!恐竜神父』 (C)2018 Brendan Steere. All rights reserved.
そして、サメ映画だけじゃない! 恐竜もある! ということで満を持してご紹介するのが、『必殺!恐竜神父』です。
車の爆発事故により両親を失った神父の男。心の傷を癒やすために行った中国で、ひょんなことから魔力を持つ化石を手に入れたことにより“恐竜”に変化。その力を使って悪人退治に励むが、やがて悪のチャイニーズ・ニンジャ軍団と戦うことに…。
これまたなんだか、ストーリーのさわりを知っただけで“お腹いっぱい”なんて声も聞こえてきそうなのですが、観れば思わず「やられた!」という別格の衝撃を与えてくれる作品なのです。決して、これまでも何本となくリリースされてきた、よくあるB級やZ級の恐竜パニックの一つだろうと侮ることなかれ。
正直、私も「どうせ…」などと高をくくっておりましたが、初見時にあまりの作品の面白さと絶妙な外し感に大興奮。即座に「時間を取って宣伝しましょう!」とコンマビジョンの社長に直談判し販売スケジュールが見直される事態になったほどでした。
・「VFX:Car on fire」(特殊効果:炎上する車)など文字表記として処理されるVFX。
・漢字の忍者ではなくカタカナで書きたくなる怪しいニンジャ。
・神父が変身する恐竜の姿は、どこからどうみても…(以下省略)。
などなど、絶妙な“ズレ・ブレ感”が随所に仕込まれさく裂! それらに、妙にセンスの良さを感じさせる映像編集の仕事とノリの良い音楽が相まって、完全昇華。見事なエンターテインメント作品として仕上がっている大傑作なのです。GWにもってこい! ぜひ一度ご賞味あれ。
■今後のラインナップ…8月はトンデモ系の極み! 昆虫パニック『セミマゲドン』がリリース予定
なお、ここまで書かせていただきましたが、今後のリリース作品としては6月には、子どもの頃に書いたサメ映画が現実のものとなるSF&コメディ要素も含んだサメ映画『BAD CGI SHARKS 電脳鮫(サイバージョーズ)』が決定。
さらに本記事をもってタイトル・DVDデザイン・場面写真が解禁となる、巨大化した“セミ”が大挙して人類を襲ってくるトンデモ系の極みとも言える昆虫パニック、その名も『セミマゲドン』が“セミシーズン”真っ盛りの8月上旬にリリースされる予定です。
今後のコンマビジョンリリース作品も、(ヤバイ方の意味で)どうぞご期待ください。(文:中野ダンキチ)