ダメンズ女子から狂気の女まで “あざとかわいい”だけじゃない、女優・松本まりかの軌跡
◆“あざとかわいい”でバラエティー番組に進出し人気拡大 満を持して連ドラ主演へ
役者としての期待と評価の高まりに比例するように、松本の姿をドラマや映画以外の場所で見る機会も急増している。トーク番組では自身の過去の恋愛やプライベートについても赤裸々に語るサービス精神を発揮、“あざとかわいい”の代表とも言える存在となった。また大型音楽特番ではテレサ・テンの「愛人」をカバーし歌声も披露、帽子ブラの表紙が話題を集めた『松本まりか写真集 MM』(マガジンハウス)を発売するなど挑戦を続けている。2021年に入ると『情熱大陸』(MBS・TBS系)の放送やテレビCMへの出演、さらに『めざましテレビ』(フジテレビ系)では、4月のマンスリーエンタメプレゼンターに就任するなど勢いは増すばかりだ。
現在松本は、大地真央が主演を務める『最高のオバハン 中島ハルコ』(東海テレビ・フジテレビ系/毎週土曜23時40分)にレギュラー出演。10年ものの不倫を抱えるダメンズ女子・菊池いづみを演じ、ハルコ役の大地とコミカルな掛け合いを披露するなど、コメディエンヌとしての演技に磨きをかけている。
そんな松本は次回作となる5月14日スタートの『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て』(WOWOWプライム/毎週金曜23時)で満を持して連続ドラマ初主演を務めることに。このドラマで松本が演じるのは、幼なじみを殺害した容疑で逮捕される池松律子。律子に関わってきた複数の男たちの証言から、彼女の数奇な人生がひも解かれていく。夜叉のような女、娼婦のような女、嘘つきな女、柔らかな女、太陽のような女…と“いくつもの素顔”をもつ女に挑むにあたり、松本は「彼女のことを理解するのは前途多難だなと思っています」とコメント。今まで経験したことのないような大役への挑戦でどのような新境地を開くのか注目だ。
これまで数多くの作品で変幻自在な魅力を見せてくれた松本。ダメンズ女子とファムファタールを同時期に演じ分けるなど、女優として新たなステージへ足を踏み入れる中、初の主演作でどんな進化を遂げるのか期待が尽きない。(文:スズキヒロシ)