佐野勇斗、『真犯人フラグ』反響の大きさに「考察を見るのが怖い。深読みしすぎですよ!(笑)」
――ほかに苦労したシーンはありますか?
佐野:序盤で第1話から第5話までの「至上の時」のシーンを1日で撮影したのですが、せりふ量がすごく多くて…。自分の中では頭に完璧に入っていたはずだったんですが、実際にやってみるとせりふが全然出てこなくて、自分で納得がいかなかったんです。そのときから、7年間やってきた芝居のやり方を変えました。結構前からせりふを入れて定着させないと自分のものにならないんだ、と思いましたね。今は新しい芝居のやり方をしています。
――「至上の時」のシーンも含め、西島さんと芳根京子さんと一緒にいるシーンも多いと思います。おふたりから受けた刺激や学んだことがあれば教えてください。
佐野:何を言っても失礼になってしまう気がしますが、西島さんは「お芝居やっぱりうまいな、すごいな」と思います。西島さん演じる凌介は主人公ですし、いろいろな感情の変化がある。その中で“ポンコツで優しいお父さん”“みんなから愛される凌介”の雰囲気は、西島さんにしか出せないと思います。あと、座長なのに座長感がないんですよ。僕からするととんでもないスターなのに「ねぇ、西島さん」みたいな感じでフランクに話しかけられる。ああいうふうになりたいな、と思う目標の先輩です。
芳根ちゃんは歳が1個上で、ほかの仕事の話や、悩み事もお互い話するくらい仲良くさせてもらっています。本当に大人で絶対に嫌な顔をしないし、大変なことがあっても外に出さない。周りをハッピーなオーラで包むというか、自分の感情を周りに伝染させない。僕は結構すぐに顔に出てしまうタイプなので、すごいな、と思います。人間としてすてきな方です。2人がすごくしゃべってくれるし、すぐ笑うんですよね。現場のムードメーカーです。
17話終盤には、芳根演じる瑞穂の姉が殺されていた過去が判明。残す3話で、いくつもの疑問がどう回収されていくのか。そして真帆(宮沢りえ)の行方はいかに…。(取材・文:山田果奈映 写真:高野広美)
ドラマ『真犯人フラグ』は日本テレビ系にて毎週日曜22時30分放送。