『鎌倉殿の13人』『キングダム2』と話題作に出演! 山本千尋、三谷幸喜との出会いでさらに芝居への意欲増す
『鎌倉殿の13人』『キングダム2 遥かなる大地へ』と山本にとって、今年の夏は、いつも以上に熱い季節になりそうだが、客観的に自身を捉える目線は忘れない。
「私は基本的に自分に自信がないんです。三谷さんからも『あなたは感覚のタイプではなく、練習すれば良くなる人。だから一生懸命やれば、成長過程が見える。そういう道をたどるとうまくいくと思う』と声を掛けていただきました。私自身も本当にその通りだなと思っています。努力しなければチャンスを逃してしまう。でも、昨年より今年と確実に楽しさは増しています」。
今年8月に26歳になる山本。20代も後半に差し掛かるが、女優業にどんなビジョンを持っているのだろうか――。
「私は1週間のスケジュールをきっちり決めることが好きなのですが、『この年までにこうしたい』という将来的な目標というのは決めていないんです。もちろんやりたいことは山ほど出てくるのですが、結局は思い通りにいかないので(笑)。だからこそ、大河ドラマもそうですが、目の前にあることを一生懸命取り組んでいきたいです」。
それでも目標となる俳優はいる。女優の仕事を始めたときから憧れは真田広之。大河ドラマの現場に入り、その偉大さはさらに増したという。
「アクション俳優としても、演技派俳優としても、そして海外でも活躍されている偉大な方。大河ドラマの現場でも、スタッフさんから真田さんのお名前が良く出るんです。撮影の中でも、『真田さんのあのシーンをイメージしてほしい』と言われることがあり、本当にすごい方だなと改めて思いました」。
「『鎌倉殿の13人』で山本千尋が演じたトウは良かったねと言ってもらえたらうれしいです」と思いを馳せた山本。まずは現場を思う存分楽しみ「多くのことを吸収したい」と目を輝かせていた。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)
※山崎賢人の「崎」は(たつさき)が正式表記
※羌カイの「カイ」は(やまいだれに鬼)が正式表記