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シガーニー・ウィーバー、11歳ですでに身長180cm越え「自分を“怪物”のように感じていた」

映画

13年ぶりに来日したシガーニー・ウィーバー
13年ぶりに来日したシガーニー・ウィーバー クランクイン!

 現在、大ヒット公開中の映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』で、14歳の少女を演じて話題となっている御年73歳のシガーニー・ウィーバー。自身の青春時代を思い出しながらじっくりと積み上げた役作り、さらには過酷な水中アクションにも挑んだ撮影の舞台裏を振り返った。

【写真】顔にもなんとなく面影が? シガーニー・ウィーバー演じる14歳の少女キリ

■ジェームズ・キャメロン監督は私にとって“妖精”のような人

 映画「エイリアン」シリーズ、特にキャメロン監督がメガホンをとった『エイリアン2』で魅せた勇敢な姿は多くの映画ファンを熱狂させ、シガーニーをトップスターに押し上げた。前作『アバター』でも、人間とナヴィとの争いの中で葛藤するグレース博士を見事に演じ切り、改めてキャメロン作品との相性の良さを感じさせた。シガーニーにとって、まさにスペシャルな監督“ジェームズ・キャメロン”とは、いったいどんな人物なのか。

 「ジム(キャメロン監督)と出会ったこと、そして長年親交をもつことができてとてもラッキーだった」と笑顔を見せるシガーニー。「思い起こせば、『エイリアン2』の時は彼はすごくシリアスで、何かに突き動かされているところがありましたね。さまざまな技術を開発する科学者でもあったし、映画監督としてはとにかく完璧主義者で、常に緊張感を持って現場に臨んでいたのを覚えています。だから、『アバター』の前作で再会した時、すごく穏やかになった姿を見て驚きました」と述懐する。

映画『エイリアン2』(1986)でのジェームズ・キャメロン&シガーニー・ウィーバー 写真提供:AFLO
 「彼自身、『子どもたちから謙虚さを学んだ』と言っているんですが、結婚して、とてもハッピーな家族を持てたことが大きかったようですね。同時に遊び心が出てきたというか。でも、今振り返ってみると、『エイリアン2』のプロモーションツアーを一緒に回っている時に、その片鱗はありました。食事の時の会話がとにかく面白くて! だから、本当の自分を隠していただけなんじゃないかって、今は思っています。真面目だけれど、遊び心があって才能に溢れている…私にとって“妖精”のような人ですね(笑)」

■遊び心から? 73歳のシガーニーに14歳の少女役をオファー

 そんな遊び心からだろうか、キャメロン監督は、なんとシガーニーに実年齢と59歳も差がある14歳の女の子キリ役をオファーする。「最初は驚いたわ! でも、ジムが本気なら私も全力でチャレンジしなければならないと思いました」と当時を振り返る。「今回はクランクインするまでに3~4年の時間があったので、自分がティーンエイジャーだった頃の気持ちを思い出したり、ハイスクールに行って学生を観察したり、できることは何でもやりました。今の若い子たちはどんな風にしゃべるのか、どんな声質があるのか、あるいはどんな歩き方をするのか…とにかくいろんなことを吸収し、役作りに励んだので、早く現場に行きたくて爆発しそうでした(笑)」。


 ただ、自身のティーンエイジャー時代を思い起こした際、「嫌な思い出も甦ってきた」と苦笑い。「実は私、11歳のときにすでに180cmを越えていたんです。だから、この頃のことをすごくよく覚えてるんです。体が大きくて、しょっちゅう物にぶつかるし、友だちよりはるかに背が高いので自分を“怪物”のように感じていました。だから、私の少女時代は決して優雅なものではないんです」と吐露。それでも、「真面目に何かに取り組んだり、友だちとふざけ合ったり、いろんな楽しい思い出が一番記憶に残ってる時代でもあるので、とても参考になりました。最終的には、“演じる”というよりも、その頃の少女に“成り切る”という感覚でしたね」。

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■素顔が出なくても少女キリには私が投影されている

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