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シガーニー・ウィーバー、11歳ですでに身長180cm越え「自分を“怪物”のように感じていた」

映画

■素顔が出なくても少女キリには私が投影されている

 14歳役もさることながら、水中での過酷な演技も要求され、シガーニーにとっては、まさに俳優人生最大のチャレンジであったことは間違いない。「撮影の9ヵ月前位からトレーニングを開始し、最終的には6分半、息を止めて潜ることができるようになりました。ただ、大きな水槽のセットで撮影したんですが、最初は怖くて、ドキドキが止まらなかったですね。まず心拍数を下げないと大変なことになると思ったので、水中での撮影がある日は、かなり早く現場に行って心を落ち着かせることに力を注ぎました」と振り返る。

映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』メイキング写真 (C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
 これだけの役作り、これだけの水中トレーニングを乗り越えて、14歳の少女キリに成り切ったシガーニーだが、素顔が全く露出されない(回想シーンでグレース博士役では登場するが)。愚問かもしれないが、一抹の虚しさは感じないのだろうか? これに対してシガーニーは、「それは違うわ」とキッパリ。「パフォーマンスキャプチャーというのは、私の演技をそのままキリというキャラクターに落とし込んでいるので、私そのもの。顔の形も、私の表情も、心と体の動き全てが私なので、むしろ愛着しかありません」と、その長きにわたって構築した演技に自信を漲らせていた。(取材・文・写真:坂田正樹)

 映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は全国公開中。

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