中川大志、“武士の鑑”から“DQNチャラ男へ”驚異の振り幅 コントが大きな経験に
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)で“武士の鑑”と呼ばれるほど義を貫く男・畠山重忠を演じ、多くの視聴者を“重忠ロス”に陥れた俳優・中川大志。そんな彼が、「オールエイジ」への笑いを追求する福田雄一監督のもと、映画『ブラックナイトパレード』では、一本歯がないDQNなチャラ男のカイザーを演じ「同一人物?」と思わせるような芝居を披露している。「期待に応えられるか毎シーン不安だった」と胸の内を明かした中川だが、振り幅ある演技の素地となっているのが、『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』(NHK総合)の経験だったという。
【写真】中川大志、キラキラのツリーが似合うクリスマス撮りおろしショット
■毎日が不安との戦いだった『ブラックナイトパレード』の現場
『聖☆おにいさん』などの中村光の同名コミックを、ヒットメーカー・福田雄一監督が実写映画化した本作。中川が演じる田中皇帝(カイザー)は、金髪で歯抜け、DQNなチャラ男でアルバイトの同僚である日野三春(吉沢亮)をいつも困らせる強烈なキャラクターだ。
映画『ブラックナイトパレード』で田中皇帝を演じた中川大志(C)2022「ブラックナイトパレード」製作委員会 (C)中村光/集英社
中川は「福田監督からカイザー役でというお話を頂いたとき、僕でいいのかなと驚きました」と正直な胸の内を明かすと、そう感じた理由について「カイザーは、物語にとって非常に重要な役回りのキャラクター。福田組と言えばそうそうたる役者さんがいる中、あまり(福田組で)経験のない僕で務まるのかな」と思ったという。
中川といえば、端正なルックスで、過去には「ViVi国宝級イケメン」でグランプリに輝くなど、正統派二枚目のイメージがある。過去にもさまざまな役柄にふんしているが、ここまで崩したキャラクターを演じた印象がない。福田監督自身も「中川くんが一番どんな感じになるのか想像つかなったので不安だった」とイベントで発言していたが、中川も「撮影中も毎日不安でした。毎シーン『これでいいのかな?』と試行錯誤しながら、毎日が勝負でした」と撮影を振り返っていた。