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東出昌大、逆境との向き合い方は「戦わない」 騒動を経た心境を語る

映画

東出昌大
東出昌大 クランクイン! 写真:松林満美

 42歳で亡くなった天才プログラマー・金子勇氏が開発したWinnyにまつわる実話、ネット史上最大の事件を描く映画『Winny』(3月10日公開)で、金子氏を演じた主演・東出昌大。約18キロもの増量や、金子氏のご遺族や関係者たちへの取材、模擬裁判なども経た「役作り」の果てにたどり着いた境地とは? 「今も自分の中に金子さんがいる」と語る現在の心境も語ってもらった。

【写真】入魂の演技を経て、現在の心境を語った東出昌大

■金子氏を演じるための入念な役作り

 『Winny』は2002年にインターネット上でつながった複数のパソコンでファイルを共有する分散ファイルシステムの技術を使用したファイル共有ソフト「Winny」を開発した金子勇氏が04年に著作権法違反幇助容疑で逮捕された事件をもとに、開発者の権利と未来を守る弁護団と、警察・検察側の権力やメディアとの戦いを映画化した作品だ。東出と三浦貴大がダブル主演を務め、三浦が金子氏の弁護を引き受けた壇俊光役を演じている。

 「僕、恥ずかしながらWinnyを知らなくて、最初は金子勇さんを怪しい人なのかとも思ったりしたんですが、それは大きな間違いでした。壇先生の書いた本(『Winny 天才プログラマー金子勇との7年半』)と映画の準備稿を読んで、金子さんはもしかして本当に作りたかっただけの人なのかと衝撃を受けたんです」。

 金子氏を演じるにあたり、遺族や関係者に話を聞き、裁判記録を読んだ。壇弁護士を紹介してもらい、2人、あるいは三浦と3人で、何度も食事やお酒を共にし、模擬裁判も行った。プログラマーから見た金子氏の天才性を、当時を知る人たちの生の声で聞いたことも役作りにつながったという。

 「壇先生と金子さんのお姉さんと一緒に、金子少年が生まれ育った町に行き、金子少年が自転車を走らせてマイコンいじりに行った電気屋さんにも行きました。家からものすごい距離なんです。暑い日も寒い日も、金子少年はマイコンが触りたい一心で、車で30分ぐらいの距離を、1時間以上自転車を走らせて通っていたそうです。そのときの推進力を、大人になってもそのまま情熱として持ち続けたのが“金子勇”だったんだと思います」。

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■「ちょっと待っててくださいね」 突然階段を駆け上り…

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