綾野剛、16歳・齋藤潤を絶賛 年齢&キャリア差にとらわれず2人で紡いだ“エモい関係”
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齋藤潤
――こうしてインタビューをしていても、綾野さんが齋藤さんをフォローしたり、声をかけている姿に人間的な優しさを感じますが、齋藤さんは撮影を通して綾野さんに対してどんな思いがありましたか?
齋藤:会うと毎回、ハグをしてくださいますし、お芝居をした後も、「よかったよ」と言ってくださるので、僕はそうした一言で疲れが吹き飛んでいました。すごく幸せな時間でした。
綾野:どうしても撮影中は噛み合わない芝居になるので、撮影外では自分たちのパーソナルや、体温を感じられる距離感が大切だと思いました。お芝居は時に孤独です。ただ、一緒の船に乗っているので、「一緒に漕ぐよ」ということを伝えようとした時に、僕には包み込むことしかできなかった。その気持ちがハグとして表れました。
――綾野さんから見て、齋藤さんはどのような印象ですか? 弟みたいな感覚でしょうか?
綾野:弟みたいな目線で見ているということではないです。1人の役者として尊敬しています。年齢は離れていますが、1人の役者として、今後も注目し続けますし、お互い成長した姿でまた共演したいです。ドラマに潤くんが出ていると観てしまうんです。
齋藤:本当ですか!?
綾野:同じチームの仲間を声を出して応援する感覚で観ています。
齋藤:照れますね、そういっていただけると。
綾野剛
――ありがとうございました! 最後に、2023年を振り返っていただき、どんな1年でしたか? また、2024年の目標も教えてください。
齋藤:2023年は、この作品の撮影が終わってからも、さまざまな作品に携わらせていただき、いろんな役と出会わせていただいて、自分の幅を広げることができたと思います。新たな作品でたくさんの方と出会い、人とのつながりを感じました。2024年も引き続き、まだ演じたことのない役柄も演じていきたいですし、いろいろなものに挑戦してみたいです。この『カラオケ行こ!』という作品と、聡実を演じた時の自分を超えられるような役者になるために頑張っていきたいと思っています。剛さんと、またお芝居できるように頑張ります。
――綾野さんは、昨年は俳優デビュー20年の節目の年でもあったと思いますが。
綾野:20年はただの数字とも捉えられますが、その20年分の感謝ができるきっかけであると自負しております。役者を続けていくということは、当たり前ではないですし、自分1人ではできないものですから。そういった意味でも感謝の連続です。昨年は、この何十年チャレンジする為に静かに積み立ててきたものが、たくさん動き出した1年でした。2024年は『カラオケ行こ!』が公開します。また何十年と鍛錬してきたものが、やっと形となって表現できる作品がこの先も公開していきますので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。それから、潤くんと早くまたご一緒したいです。お互いにいい成長を遂げて、また違う作品で0から一緒に作っていきましょう。
(取材・文:嶋田真己 写真:高野広美)
映画『カラオケ行こ!』は、全国公開中。