綾野剛、16歳・齋藤潤を絶賛 年齢&キャリア差にとらわれず2人で紡いだ“エモい関係”
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和山やまの大人気漫画『カラオケ行こ!』が綾野剛主演、齋藤潤出演で実写映画化された。山下敦弘がメガホンを取り、脚本を野木亜紀子が務める本作で二人は、歌が上手くなりたいヤクザ・狂児と真面目だけど毒舌な中学生・聡実の“奇妙な友情”を描き出す。取材当日、ハグを交わして久々の再会を喜んだ二人。出会いや撮影中のエピソードなどを、作中同様、バディ感たっぷりに語ってくれた。
【写真】綾野剛&齋藤潤、2人並ぶ姿も絵になる! 色気あふれる2ショット
◆オーディションに立ち会った綾野剛 齋藤潤の合格を見守る
――齋藤さんは今回、オーディションで選ばれたそうですね。綾野さんは、そのオーディションに立ち会われたとか。
綾野:監督と野木さんに呼んでいただいて、最終選考に参加させていただきました。一緒に戦っていく方々の姿を見ることで、山下組と狂児を生きる上で大切なひと時になるのではないかという想いもありました。一生懸命覚えてきたセリフを自分のものにして、美術や衣装も何も無い空間で、真摯にお芝居に向き合われる姿勢にただただ感動し、彼らのお芝居に惹きつけられました。本当にまっさらで眩しかったです。ものづくりの原点に触れさせていただき、僕も彼と同じような気持ちで改めてこの作品に臨もうと、原点回帰できた瞬間でもありました。
――齋藤さんは綾野さんと初めて会った時はどんな印象がありましたか?
齋藤:僕は、オーディションを受ける前に『オールドルーキー』や『アバランチ』を拝見していましたし、今回、主演が綾野剛さんだとお聞きしていたのですが、最終審査の会場にいらっしゃるとは思っていなくて。なので、本当に「新町さん(『オールドルーキー』で綾野が演じた役名)だ! 羽生さん(『アバランチ』で綾野が演じた役名)だ!」と(笑)。
オーディション会場は広いスタジオだったのですが、そこに監督や野木さん、剛さん、プロデューサーさんとたくさんの方がいらっしゃっていましたし、頭が真っ白になりセリフが飛んでしまったので、自信もあまりなかったのですが、1次審査の時よりは、最終審査に向けて成長した自分を見せられたらいいなと思って臨みました。1人で何回もカラオケに通いオーディションに臨んだので、選んでいただいた時はものすごくうれしかったです。でもそれと同時に、今まで感じたことのないような責任も感じました。
映画『カラオケ行こ!』場面写真 (C)2024『カラオケ行こ!』製作委員会
――それぞれの役を演じるにあたって、どんな準備をしましたか? 演じる上で気をつけたことがありましたら教えてください。
齋藤:僕は聡実と共通点もいろいろとあったので、自分と重ね合わせながら演じていきたいと思っていました。作品の中で聡実が1番多くのキャラクターと関わりますし、思春期で感情がぐちゃぐちゃになるシーンもあったので、丁寧に考えてお芝居をしたいと思い、人との関係性や距離感を繊細に演じようと。
――ご自身との共通点はどういったところに感じていらっしゃったのですか?
齋藤:聡実は合唱部の部長で、変声期で声が出ないことに責任を感じていますが、僕はこの映画の主人公を務めさせていただくという責任がある。聡実と狂児が主軸となってこのお話は回っていきますが、その1人を僕が任されているというプレッシャーや覚悟とリンクするものがありました。