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『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE』蕨野友也&伊藤祐輝&田口清隆監督 劇場版は“王道一直線”で“ド直球”の怪獣映画に

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田口清隆

■オンエア日以外の日にもゲントたちの日常がある

――劇場版のサブタイトル『大怪獣首都激突』には往年の怪獣映画のようなカッコよさを感じました。

映画『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突』場面写真 (C)円谷プロ(C)ウルトラマンブレーザー特別編製作委員会
田口:とにかく、ド直球の怪獣映画であるということを全面に押し出そうという気持ちの表れであることは間違いないです。昨今、「ゴジラ」を始めとした怪獣作品が次々と作られ盛り上がっている空気がありますが、僕らが子どものころ大好きで見ていた怪獣映画と大きく違うのは、そのほとんどがCGであるということ。そんななか、ウルトラマンシリーズは今もミニチュアとスーツを使って撮影する作品だったりします。だからこそいい。いまそれができるのがウルトラマンなんだと思うので、何の迷いもなく劇場版はド直球の怪獣映画にしようということを決めました。

――劇場版のキャッチコピーの「俺たちが、行く。」も、TVシリーズのキャッチコピー「俺が行く。」が、これまで描かれてきた絆が確かなものになったからというように感じられました。

田口:「俺が行く。」というゲントさんの口癖は僕が提案したものではあるのですが、地球の言葉を一切しゃべらないウルトラマンブレーザーが、最終回で最後の最後に唯一喋った言葉が「俺も行く」だったこと、これは一番最初から決めていたことでした。TVシリーズの第25話を通して、ゲントさんとウルトラマンブレーザー、「SKaRD」の隊員たち、そしてその家族。みんながいろいろな状況のなかで固い信頼を築いていくというのがTVシリーズでした。今回の劇場版はそれが築かれたうえで新しい敵に立ち向かっていくことで、「俺が行く。」から「俺たちが、行く。」になりました。

――蕨野さんと伊藤さんも、撮影現場でそういった絆や信頼は、感じ取れましたでしょうか。

伊藤:僕は、第25話ではモッピー(スカード移動指揮車の愛称)の無線でみんなの声を聞き、声をかけていく役でしたが、それを通じてのつながりというか、各隊員がそれぞれの場所で最善を尽くして、絶対にこの困難を乗り切るんだという今まで培ってきた信頼感みたいなものを最終回の撮影当日も感じたことは、とても印象深く覚えています。

蕨野:全25話のなかでいろんなことが起こり、各隊員の家族との話や思い出もあったりして、自分も一緒に成長する毎週土曜日の朝だったなと感じます。個人的な感覚なのですが、毎週土曜日、撮影した物がオンエアというかたちで流れますが、それ以外の日曜から金曜まで、僕たちはそれぞれきっとオンエアでは流れない生活をしている。あくまで僕らの日常の中の土曜日という一部がオンエアされてるんだ。そういう感覚で毎週土曜日の朝9時にオンエアを見るのが楽しみでした。撮影のときも、トラブルも含めていろんなことが起こります。それにみんなで立ち向かってひとつひとつ積み上げてきたという感覚もあるので、「SKaRD」の5人だけでなく、この作品に関わったみんなで一緒に成長してきた、そういう作品だと思います。そして、ウルトラマンという神秘的な存在って、やっぱりかっこいいんだ。そう改めて認識できる作品であったと感じています。

――最後に劇場版を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。

(左から)田口清隆監督、蕨野友也、伊藤祐輝
田口:劇場版は、TVシリーズの最終回までのひとつの大きな山が決着した後の話です。ですから、最終回のあとも「SKaRD」は変わらず地球を守っています。そして、今度はこんなとんでもない事件に巻き込まれますが、それまで培ったチームワークと信頼関係があるからこそ怪獣と戦える。非常にエンターテインメントというか、王道一直線な作品にあえてしましたので、逆にTVシリーズを見ていなくても、途中からしか見ていない、もしくは、1話しか見ていなかったという方も、大丈夫なように作ってあります。みなさんぜひとも観にきてください。

伊藤:TVシリーズの最終話まで「SKaRD」やブレーザーが培ってきた絆。劇場版ではまた違う角度から、任務という一言では片付けられないような困難が立ちはだかります。そこに我々「SKaRD」がどう立ち向かっていくのか、そこに注目していただきたいです。

蕨野:スクリーンだからこそ感じられる大迫力の怪獣バトルを楽しむことができます。日常で困ったこと、悩むこと、たくさんあると思います。大丈夫、俺たちがいる!

(取材・文:太田サトル 写真:高野広美)

 『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突』は、2月23日全国公開。

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蕨野友也&伊藤祐輝&田口清隆監督が“ド直球”の怪獣映画『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE』を語る

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