いとうあさこ、好奇心とエネルギー旺盛な50代 日々を楽しむ秘訣は「忘れること」
大きな声で気持ちよく笑い、いつでも全力投球な姿が魅力的ないとうあさこ。老若男女に愛される売れっ子芸人として活躍する一方、2008年からは劇団『山田ジャパン』の旗揚げメンバーとして舞台に立ち続けるなど、53歳になった今も精力的に新たな挑戦を重ねている。体を張ったロケも「好き」だといういとうは、「やっている時はしんどくても、笑ってもらえたり、リアクションをもらえるとうれしくなっちゃう。舞台も似たようなところがあって、稽古が大変だったとしても、カーテンコールでお客さんから拍手をいただけると『やめられまへんな』と思う」とにっこり。まだまだ若手気分だという、50代の“今”について語ってもらった。
【写真】いとうあさこ53歳、好感度抜群な満面スマイル!
◆50代に突入も「まだまだひよっこ!肩をぶん回しています」
『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)を筆頭に、53歳になってもなお体を張ったロケにも果敢に挑んでいるいとう。「私は40歳くらいまでほとんど仕事がなく、鳴かず飛ばずだったので、まだ若手感が抜けていないところがあって。よく大久保(佳代子)さんからも『あさちゃん、もう53歳なんだから、そんなにしなくてもいいんだよ』と言われるんですが、まだまだブンブン! 肩をぶん回していますよ」と清々しく語り、「ただびっくりするくらい、周りの皆さんがほぼ年下」と大笑いする。
さらに「体を張る仕事もまだまだやらせていただきたい」とキッパリ。「やっぱりすごい兄さんがいるので」と事務所の先輩である出川哲朗の存在が大きいようで、「いまだに忘れられないんですが、アメリカで川から飛び出してくるでっかい鯉をキャッチするという恐ろしいロケをやったことがあって。地獄でしたね(笑)。だけどその時に、スタジオでVTRを観ていた出川さんが初めて『ジェラった』と言ってくださって。そこで『うわ! うれしい!』と思った私は、やっぱり体を張ることが好きなんでしょうね(笑)」と『イッテQ!』の収録風景を振り返る。
根っからの芸人魂を持ち、「山登りって登っている時はしんどくて、でも頂上はものすごい達成感。それと同じで、やっている時はしんどくても、誰かが笑ってくれたり『あさこさんが波に飲まれているのを見て笑った』なんてお手紙をいただいたりすると、この上ない喜びを感じる。舞台も似たようなところがあって。きっとそういうことでアドレナリンが出る人間なんだと思う」としみじみ。「しかも『イッテQ!』にはデヴィ夫人もいますからね。80代になっても崖から降りたりしていらっしゃいますから。53歳の私はまだまだひよっこです」と現在地を分析する。