『デカレンジャー』が再集結! 20周年記念Vシネマと高知の地方創生に込めた思いとは
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特撮ドラマ『特捜戦隊デカレンジャー』のテレビ放送から20周年を記念して製作されたVシネクスト『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』が、6月7日より新宿バルト9ほかにて期間限定上映される。 “スーパー戦隊シリーズ”の第28作にあたる『特捜戦隊デカレンジャー』は、宇宙に多発する星間犯罪組織を取り締まるために設立された銀河系宇宙警察・地球署を舞台に、選ばれし刑事たち「S.P.D」――“スペシャルポリス・デカレンジャー”の6人が、宇宙犯罪者・アリエナイザーたちに立ち向かうストーリーで人気を博した。本作では、赤座伴番/デカレッド(さいねい龍二)をはじめ、戸増宝児/デカブルー(林剛史)、江成仙一/デカグリーン(伊藤陽佑)、日渡茉莉花/デカイエロー(木下あゆ美)、胡堂小梅/デカピンク(菊地美香)、姶良鉄幹/デカブレイク(吉田友一)らオリジナルキャストが再び集結し、地球署史上最悪の事件の真相に迫る。今回クランクイン!では、さいねい、林、伊藤、菊地、吉田の5人にインタビューを実施。20周年を記念して制作された本作への思いを、当時と変わらない和気あいあいとした雰囲気で語ってくれた。
【動画】「デカレン」キャストたちが語る作品と高知の魅力
■デカレンジャーが再集結! 高知の地方創生がきっかけに
――高知のPRを絡めているという、未だかつてないプロジェクトとなった本作ですが、どういった経緯で制作されることになったのでしょうか?
林:企画段階から参加しているメンバーがいて、それを他のメンバーに共有し、スケジュールを調整するというところからスタートしました。
菊地:「こんな企画が進んでいて…」ということを少しずつ聞いていたので、「20周年を記念した作品を作ります!」みたいな唐突感は全くなかったんですよね。
林:2022年に「Road to 2024」というイベントを実施したのですが、「20周年に何かやれたらいいよね」とみんなで思いを通わせていたこともあって、「何かあったら絶対に出よう!」という思いはその頃からずっとあったんです。
伊藤:そうなんです。だから、急に「20周年を記念した作品を作ります!」「わー! 嬉しい!」みたいな喜びはなく、「何か作れたらいいね」という企画から始まり、今回やっと皆さんに届けられるという喜びの方が大きいかもしれません。
さいねい:すべては「何か作れたらいいね」という“0”を、プロジェクト化という“1”にしてくれた友一のおかげですね。
(左から)林剛史、吉田友一、さいねい龍二、菊地美香、伊藤陽佑
――なるほど。その“0”を“1”にする段階で、大変だったことはありますか?
吉田:本当のきっかけとなったのは、2022年10月末に行った高知大学の黒潮祭りです。学生さんとディスカッションした際に、「作品を使った地方創生」を提示してくれたんです。僕も是非それを実現したいと思い、翌日、制作会社の東映や舞台となる高知県にプレゼンしました。Vシネクストは簡単に「作ろう!」と思って作れるものではない。さらに、スーパー戦隊としても未だかつてやったことのない企画だったので賛同を得るまでの苦労はありましたが、こうして実現して本当に嬉しいです。
さいねい:『忍風戦隊ハリケンジャー』や『爆竜戦隊アバレンジャー』など過去の作品も20周年をやっていたので、東映の中でも『デカレンジャー』の20周年を考えなきゃいけないタイミングだったそうです。その中で、友一が地方創生をテーマに案を持ってきてくれたおかげで、推進力がついたことになりました。
――せっかくですので、代表して吉田さんに高知の良いところをアピールしていただきたいです。
Vシネクスト『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』場面写真 (C)2024 東映ビデオ・東映AG ・バンダイ・東映 (C)東映
吉田:企画を話し合う中で、特産物や観光名所を盛り込んだシーンをたくさん登場させました。高知出身の方や、高知に来たことがある方にとっては懐かしんでもらえると思います。そして、高知に来たことがない方にとっては、高知の特産物や観光名所を知るきっかけになるような作品になると思います。是非この夏休みの旅行の選択肢の1つにしていただきたいですね。
菊地:渋滞もないし、食べ物も美味しいしね!
吉田:そうなんです。コンパクトシティと謳っているので、車を20~25分ほど走らせればきれいな山、海、川にたどり着けます。お父さんは楽ができるのではないでしょうか。車さえあれば、30分ほどでどんな場所にも行けますしね。
さいねい:それと同じくらい、広島も良いところで…!(※さいねいは俳優のほかに、故郷の広島でローカルタレントとしても活躍中)
林:それを言い出すとインタビューが2時間レベルになるぞ(笑)。
さいねい:次は広島の良いところをアピールしたいので、30周年は広島で撮影したいですね(笑)。