『デカレンジャー』が再集結! 20周年記念Vシネマと高知の地方創生に込めた思いとは
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――バンが指導するファイヤー・スクワッド所属の新人・江戸川塁役として、長妻怜央さんが参加されました。共演してみていかがでしたか?
林:現場の雰囲気というより本人についてなのですが、スタイルが良すぎる! 僕は身長が181cmあるのですが、これで一番小さいって何事か? と。TVシリーズ放送当時もそうでした。僕以上に大きいバンとセンちゃんがいて…。ブレイクが入って来る時、スタッフさんは「今度は林さんより小さい人を連れてきますね!」と言っていたんですよ。それなのに入って来たのは183cmの友一で。これ以上スタイルの良いやつを連れてこないでくれと言いたい(笑)。
菊地:スタイルもそうなんですけど、現場での佇まいが一番大人な気がしました。わざとおバカなことをしてみんなを笑わせてくれたり、とても気を使ってくれた印象です。すごく自然体で、スッと我々の仲間に入ってくれた感じ。
伊藤:もともと雰囲気が出来上がっている中に入るのってすごく大変なことだからね。本当に気を使ってもらったし、現場を盛り上げてくれたし、本当に良い子でしたよね。
Vシネクスト『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』場面写真 (C)2024 東映ビデオ・東映AG ・バンダイ・東映 (C)東映
――そんな長妻さん演じる塁の教育係を務めるバン。一緒にいる機会が一番多かったさいねいさんは、長妻さんにどのような印象を持たれましたか?
さいねい:とても団体行動に慣れている感じがしました。役者なので役を演じなければいけない一方、撮影現場での自分の役割を見つけて演じるのが上手な方だな、と。それは、モクミス役の川村文乃さんも同じでした。アイドルとして活躍しているからこそ、自分の役割を瞬時に理解して現場に溶け込む姿は本当に素晴らしかったです。
吉田:わかる。協調性に富んでいるけれど、主体的にも考えを至らせることができるところはすごいと思いました。当時の自分を振り返ると、まったく出来ていなかったなと(笑)。
菊地:私より歳は若いですけど、私より現場で揉まれる機会が多かったんだろうなと。尊敬できる部分がたくさんあるお2人でした。
――最後に、上映を楽しみにしているファンへメッセージをお願いいたします。
(上段左から)吉田友一、さいねい龍二(下段左から)林剛史、菊地美香、伊藤陽佑
吉田:20年前に見ていたデカレンジャーの日常が再び見られるのはもちろん、今作は新たな挑戦も含まれた作品になりました。Vシネクストを観て、高知に来るまでがこの作品の完結だと思いますので、是非高知に遊びに来てください。お待ちしています!
菊地:先ほどさいねいさんが言ってくれたように、TVシリーズから続いている物語を再び感じられるような、そんな『デカレンジャー』が出来上がりました。20年の時を経て変わっている部分もありますが、それは“進化”だと思います。これからも長く愛していただけたら嬉しいです。
伊藤:脈々と受け継がれてきたスーパー戦隊の文化が醸成して、先輩方の頑張りもあって『デカレンジャー』の20周年を迎えることができました。子どもたちにとっては楽しい、当時見ていた方や親御さんにとっては癒やしになるような文化の一端を担えて、本当に嬉しいです。これからも応援のほど、よろしくお願いします。
林:『あぶない刑事』も復活しましたし、2024年は“デカの年”にしたいなと思っています。今年の12月に行われる流行語大賞に「デカ」が入っていたら嬉しいですね(笑)。それは僕たちだけの力ではできないので、是非皆さんの力を貸してください。この作品を通して、皆さんが頑張る活力になったり、幸せになってほしいです。是非楽しみにして劇場に足を運んでください。
さいねい:インタビューを最後まで読んでくれてありがとうございます。僕はこの作品の見どころを、ズバリ“スーツアクター”さんにあると思っています。変身後の演技にも注目してもらうことが、特撮作品の醍醐味だと思っているので。そういった部分も含めて、隅々まで『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』を堪能してください。
(取材・文:米田果織 写真:高野広美)
Vシネクスト『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』は、6月7日より新宿バルト9ほかにて期間限定上映。