岡村隆史、父となり実感する“アンパンマンのすごさ”「いつもすごく助けられている」
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ナインティナインの岡村隆史が、劇場版最新作『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』で、上戸彩演じるキャラクター・ルルンが守る大切な森をめちゃくちゃにしようと大暴れする「すいとるゾウ」の声を熱演。プライベートでは2022年に1児の父となり、今まさにアンパンマンに助けられる子育ての日々を送っているという岡村に、本作への思いや、子育ての中での意外な発見などを聞いた。
【写真】体育座りする岡村さんがかわいすぎ!
◆不安もあった声優の仕事 宮野真守からのアドバイスが役立つ
――映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』の台本を読んだときの印象や、魅力を感じたポイントをお聞かせください。
岡村隆史(以下 岡村):僕は台本を読むまでもなく、僕が演じる「すいとるゾウ」がどういう役柄かもわからず、「やらせて欲しい。やります!」と即答しました。アンパンマンの仕事だと言ったら、妻もすぐやっておけと言うんです(笑)。そこから台本を読んで、「うわ、結構大変かも」と思いました。ちょっと油断していたというか。マネージャーもニヤニヤしながら、「結構セリフありますよ」と言うんですね。セリフ自体は、「すいとるゾウ、ゾウゾウゾウ」とかが多いんですけど、声の仕事はあまりやっていないし、得意なほうではないので、不安もあって、とにかくアンパンマンの世界観を壊してはいけないという思いで臨みました。僕だけ浮いたら、作品がえらいことになってしまいますから。
――実際にやってみていかがでしたか。
岡村:アフレコって、画面を見るのか、どこを見たら良いのかわからなくて、軽くパニックになったりするんですね。この「すいとるゾウ」というキャラクターも、ぼんやりとこんな感じの声なのかなというイメージはあったんですが、誰かに相談したいと思って、現場でご一緒した宮野真守さんに相談したんです。そしたら、「あんまり作り込まないほうがいいですよ。現場でいろいろ対応できるほうがいいでしょうし」「いっぱい引き出しを持っていってください。語尾の『~ゾウ』だけでも、いろんな言い方があるだけで喜ばれるし、監督さんもチョイスしやすいと思いますよ」とアドバイスをいただいて。それと、ガイドの声をいただくんですが、それに無理に合わせなくて良いと言われて、気持ちが楽になりました。合わせようとするとセリフ自体がおかしくなる、多少ズレても技術的に合わせられるので、慌てないのが一番だ、と。慌てずにセリフだけちゃんと言うことに集中できた感じです。
映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』場面写真 (C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2024
――これまでお芝居はいろいろ経験されていますが、声の仕事はまた全然違いますか。
岡村:違いますね。プロはやっぱりすごいなと思いましたよ。ばいきんまんの声優・中尾隆聖さんとイベントで初めてお話しさせていただいたんですけど、普通の喋りから急に(役に)入られるので、びっくりしました。
――そうしたプレッシャーもある中、役作りでイメージされた「すいとるゾウ」はどんなキャラだったのでしょう。
岡村:僕とは真逆ですね。そもそも僕は「サル顔」とか「おサルさん」「ちっちゃい」というイメージがみんなの中であると思うんです。実際、僕は芸能界でそうやってお仕事して、お金をもらってきましたから。でも、ゾウは大きくて、ある意味正反対みたいなキャラクターですよね。監督さんには「イメージと違っていたらすぐ言ってください」とお伝えしておいたので、「もうちょっと迫力出していきましょうか」「ここはちょっと力強く」などと言っていただけて、やりやすかったです。