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柳俊太郎、次に演じたいのは“まともな人間”!? 『他人は地獄だ』でイカれた冷徹男を熱演

映画

■ケーキに「HAPPY TO HELL」って書いてありました

――本作はずっと緊張感が続くようなストーリーですが、撮影の裏側はどんな雰囲気だったのでしょう。

柳:和気あいあいとしていて、超ゆるかったです。作品自体はすごく緊張感がありますが、現場はいい意味でも緊張感ゼロでした。群馬に泊まり込みで撮影したんですけれど、合宿みたいというか。朝から夜まで撮影して終わったらご飯を食べに行って、部活のような感じです。


あ、それと誕生日を祝ってもらって、現場でケーキを出していただきました。マル(鈴木)もちょうど誕生日が近くて、結構グロテスクなシーンを撮っている最中だったんですけれど、そこでケーキが出てきて…ケーキに「HAPPY TO HELL」って書いてありました(笑)。

――W主演の八村さんの印象やエピソードも教えてください。

柳:すごく気を遣う人で、主役ということもあって、いろいろ盛り上げた方がいいんじゃないかとか、たぶん彼は考えていたと思います。演技に対しても本当にすごく真面目に向き合う人だから、(ユウは)精神的に参る役だし「あまり無理しないで」って思うぐらい気を遣ってくれていましたね。なので、言葉にして言わないですけれど、彼がリラックスできるように僕ら大人チームはフランクにして彼が楽しく自分の芝居を出せるようにサポートしようと思っていたんです。でも、そんなこと考えなくてもよかったかなと思うぐらい堂々とプランを立てて芝居を作ってきてくれたので、頼もしかったですね。

『他人は地獄だ』場面写真 (C)ヨンキ/LINE Digital Frontier・2024 映画「他人は地獄だ」製作委員会
――柳さんは座長として作品に参加する中でどんなことを意識していますか。

柳:「座長やったことないです」って言いたいぐらい自分が座長をやったっていう意識がなくて。むしろ甘えて生きているなと思います。常に助けられているし、現場でもいいアドバイスを受けたりとか盛り上げてもらったりっていうのを本当に日々感じていますね。

――俳優デビューから12年が経ちますが、デビュー当時と今を振り返って、ご自身の変化や成長を感じる点はいかがでしょう。

柳:現場を経験していく中で、柔軟性というのは自然と身についているなと思いますね。自分が若い頃は理解できなかったものを割と理解できるようになったなというか、役者として大きな成長です。

――何か考えが変わるきっかけがあったり?

柳:これは本当に積み重ねですね。特にこれで大きく変わったというのはないですが、いろいろな失敗のくり返しで学んでいくことができた気がします。


――様々な役を演じてきた今、次にどんなキャラクターを演じてみたいですか?

柳:今回のキリシマもそうなんですけれど、最近は自分の想定外の役というか「こんな人間を演じるとは思っていなかった」っていう役が多いんですよ。とんでもない男だったり不倫する男だったり、まともな人間を演じた記憶がなくて…まともって何なんだろう(笑)。なので、好きになれる人間、友達になれるような人間っていうのをやりたいです。

※柳俊太郎の「柳」は木へんに夘が正式表記

(取材・文:杉崎絵奈 写真:上野留加)

 映画『他人は地獄だ』は全国公開中。

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