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平岳大、米移住から5年 “家賃の心配”した過去→『SHOGUN』『キャプテン・アメリカ』出演までの道のりを語る

映画

■いきなりコロナ直撃 米移住の5年間を振り返る

平:違いました。すべての情報を持って辻褄を合わせながら役を構築するという方法もありますが、人生は明日何が起こるか分からなくて、今を生きるものなので、マーベル・スタジオのやり方も、このページを一生懸命生きるだけだと思えて、逆に集中できました。

――平さんがハワイに移住し、5年が経ちます。『Giri / Haji』『SHOGUN 将軍』で高い評価を受け、マーベル・スタジオ作品に出演したことを考えると、キャリアを順調に積んでいるように見えるのですが、この5年を振り返ってみていかがでしたか?

平:今年やっと楽になったかなという感じがします。コロナの直前に移住したので、そこから1年は全く何もしなくて、「僕のアメリカ修行はこれで終わっちゃうのかな」とも考えました。「来月の家賃を払えるだろうか」という心配をするほどだったのですが、その頃に『THE SWARM/ザ・スウォーム』のオファーをいただいて、それをローマで撮影していた時に、『SHOGUN 将軍』に受かって…。そこからは休み休みで、終わったら次、終わったら次と作品に取り組んでいます。がむしゃらですね。撮影中でも次のオーディションが来たら、なんとしてでも受けに行きますし、ラッキーなことにいろんな作品に呼んでいただいていますが、やっぱりいつも気を張っていないといけないですね。

――海外進出にあたって、お手本となる方はいましたか?

平:具体的にはいないんですけど、やっぱり真田さんはヒーローでした。名前もヒロだし(笑)。実は『SHOGUN 将軍』撮影時は、あまりお話ししなかったんです。それは僕が演じた石堂が、真田さんふんする虎永の敵役だったからだと思っていて。真田さんはプロデューサーだったので、毎日現場にいらしていたんですけど、ここでダメ出しをすると僕が気負いしたり遠慮したりするかもしれないから、何も言わないんだろうなと思う瞬間がありました。


――今後も海外での活躍を目指す若手俳優が出てくると思うのですが、平さんがアドバイスをするとしたら?

平:昔、日本にいた時に、夏休みにアメリカのエージェントを探そうとしたことがあったんです。アメリカにも行って、一緒にお仕事してくださる人がみつかったのですが、その頃はまだビデオオーディションの時代で、「無名の君は少なくとも半年はロサンゼルスに住んでくれ」と言われました。というのも当時は、オーディションの案内が届いたら、当日にスタジオのキャスティングディレクターのところへ行ってオーディションを受けるという時代だったんです。日本にいながら役をつかむのは都合が良すぎて、ダメだと。

こうして自分で経験して学んだことがたくさんあるので、宝くじは買わなきゃ当たらないのと同じで、挑戦することが大切だと思います。ハリウッドで活躍する方法や英語の勉強など、いろいろ考えることがあると思いますが、挑戦することで、いろいろ分かったり、人とつながったりするので、まずはトライしてみてください。

(取材・文:阿部桜子 写真:松林満美)

 映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は、2月14日より全国公開。

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映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』予告

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