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銀杏BOYZ・峯田和伸、活弁士役を熱演! “感じながら観る”映画館の楽しさも語る

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■峯田「映画館がその時代、その時代に生きていた人間のように見えた」

峯田和伸 クランクイン! 写真:高野広美
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

峯田:甫木元組に初めて参加したんですけど、若いスタッフも多くて、みんな気持ちがいい。変にギスギスした感じもなく、みんな作品を作るってことに一生懸命で、しかもそれを楽しんいて、すごくいい現場でした。やりやすかったです。

――監督とのやりとりで印象深いことは?

峯田:監督も僕も音楽やっているので、その意味ですごくやりやすい部分はありました。音楽的な感性っていうか、あまり言葉を多く使わなくても「このシーンはこういう感じだよね」と理解できた部分はありました。

――これまで数々の映像作品に出演されていますが、峯田さんはお芝居をする楽しさをどういうところに感じていらっしゃいますか?

峯田:普段は音楽でバンドマンとして活動をしていて、ずっと自分たちで、インディペンデントでやっているので、全責任は自分にあり、プロデューサーという立場なんです。でも、映画や演劇は監督に責任を預けられるのでそういう部分で楽ですし、預けることの楽しさもあります。

――俳優活動がご自身の音楽活動に影響を与えることはありますか?

峯田:あります。スタッフさんや役者さんもみんな、変な言い合いもなく、馴れ合いもなく、一つの作品をちゃんと作ろうという姿勢で動いている現場を見ると、音楽の現場で自分もちゃんとやらなくちゃいけないなと毎回思います。今回は、本当に『BAUS』の現場で刺激を受けました。「ちゃんとやろう」「もうちょっと自分のバンドの中でもこういう空気を作った方がいいんだな」ということを感じましたね。

映画『BAUS 映画から船出した映画館』より (C)本田プロモーションBAUS/boid
――たくさんの準備をし、現場で刺激を受けた本作の完成をご覧になっていかがでしたか?

峯田:サネオやハジメも含めたくさんの人々がこの映画に出てきますけど、僕はこの映画の主人公は“映画館”だという感じがしました。映画館が寿命を終えるまでの、映画館がその時代、その時代に生きていた人間のように見えて面白かったです。

――サネオやハジメ、サネオの子どもたちが歌う描写も印象的でした。

峯田:戦争が終わって映画館の従業員たちが食卓を囲んで子どもたちが「早春賦」を歌うシーンに僕は出ていないですけど、僕もあのシーンは観てすごいなと思いました。「早春賦」という曲はもちろん知っていましたけど、戦争が終わっていろいろなことがあって、映画館のスタッフと家族と一緒にご飯を食べる食卓の席で歌われたあの歌が、それまで知っていた「早春賦」の響き方と全く違って聞こえて、「ああいう昔からある日本の歌もすごいなぁ、なるほどなぁ」と思いましたね。
峯田和伸 クランクイン! 写真:高野広美

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■峯田が思う“映画館”で観る楽しさ、自身の「あした」とは?

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