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香川照之、“1人6役”を怪演し「役者業の醍醐味」実感 “圧倒的な演じ分け”の秘話も明かす

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香川照之 クランクイン! 写真:高野広美

 WOWOW『連続ドラマW 災(さい)』(全6話)で、主演を務める俳優・香川照之。あらゆる作品で圧倒的な演技力と唯一無二の存在感を発揮してきた香川が、本作ではなんと6役にチャレンジ。人に“災い”をもたらす“男”役として、6つの違う顔を見せる。“ある男”の放つ不穏な空気に震えるような衝撃作を世に送り出す香川が、本作を通して実感した役者業の醍醐味などを語った。

【写真】香川照之、“災い”をもたらす“男”役を怪演 インタビュー撮り下ろし&場面カット

■6役へのチャレンジ「よくぞ、僕の触手が動くお話を書いてくださった」

 完全オリジナルとなる本作は、現代を生きる罪なき6人の主人公たちの人生を描く群像劇。6人の登場人物のもとに香川演じる“ある男”が現れ、ある“災い”が無慈悲に降りかかる様を描く。“男”は何者なのか? “災い”とは何なのか? いつ、誰に“災い”が降りかかるのか…。多くの謎が観る者の心理を揺さぶり、“男”の存在がこれまでにない恐怖をもたらす。

 監督・脚本・編集を務めるのは、監督集団・5月(ごがつ)の関友太郎と平瀬謙太朗。東京藝術大学大学院の佐藤雅彦研究室から生まれた映画制作プロジェクトとして活動を開始した彼らにとって、初めての長編映画となる『宮松と山下』でも主演を務めていた香川。再タッグとなる本作で、“災いをもたらす6人の男”という役者冥利に尽きるような役柄を受け取り、「5月組というのは、僕が本当に信頼している監督たちです。よくぞ、僕の触手が動くような変なお話を書いていただいたなと。お誘いをいただいて嬉しゅうございました」と喜びを噛み締める。

 群像劇の中で、“ある男”は姿を変え、口調を変え、顔つきを変え、性格や所作まで変えて、まったくの別人となって6人の登場人物たちの前に現れる。監督陣から演じ分けについて特別なオーダーはなく、香川は脚本を読み込んで6人の“ある男”を作り出していったという。

 香川は「脚本を読むと、“ある男”の職業などタイプの違いが書かれていました。演じ分けについては僕に任せていただいた部分が多く、おそらく監督たちも僕がどのように演じるかを楽しみにされていたのかもしれないなと思っています。『この人は早口で話しましょう』『この人は低音で話しましょう』『丁寧な人にしましょう』などいろいろな提示をさせていただきました」と提案をしながら、ものづくりに専念。

 5月の監督陣は『宮松と山下』の公開時に、香川について「顔全体が可動域。顔の演技が豊か」と顔を自在に動かせると驚いていたが、香川は「今回はなるべく顔の可動域を使わないように、それぞれの役を演じました。暴発する必要のあるクライマックスで可動させたところ、関さんも平瀬さんも大喜びしていた」と顔の演技にメリハリをつけたと語りつつ、「実はそれぞれ話し方や特徴など、身近にモデルにした人がいる。6話は香川照之さんがモデル。自分自身で演じました」と6役の秘話を明かす。

香川照之 『連続ドラマW 災』第1話 場面カット (C)WOWOW

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■役者業の醍醐味を実感!

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