クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

『アポカリプスホテル』白砂沙帆&諸星すみれが語る、“想像の斜め上”を行く未知のアニメ体験

アニメ

テレビアニメ『アポカリプスホテル』インタビューより(左から) 諸星すみれ、白砂沙帆
テレビアニメ『アポカリプスホテル』インタビューより(左から) 諸星すみれ、白砂沙帆 クランクイン! 写真:吉野庫之介

関連 :

白砂沙帆

諸星すみれ

 日本テレビ系にて放送中のオリジナルテレビアニメ『アポカリプスホテル』。人類がいなくなり、文明が崩壊した地球で営業を続けるホテル“銀河楼”を舞台に、宿泊客のいないホテルで働く“ホテリエロボット”のヤチヨら従業員たちの姿が描かれる。クランクイン!では、本作の主人公・ヤチヨを演じる白砂沙帆と、家族と一緒に地球に来たタヌキ星人のポン子役を演じる諸星すみれにインタビュー。独特な世界観の魅力からキャラクターへの想い、アフレコ現場での印象的な出来事まで、たっぷりと語ってもらった。

【写真】白砂沙帆&諸星すみれのインタビュー撮りおろしが満載!

■劇場クオリティと予測不能な展開で魅せる世界

――『アポカリプスホテル』の魅力をどのように感じていますか?

白砂:人類がいなくなった地球でロボットや宇宙人たちが暮らすという、ちょっと不思議で引き込まれるような世界観にまず心を奪われました。声のあるキャラクターはもちろん、セリフのないロボットたちにもそれぞれ違った魅力があって、表情の有無に関わらず、ちゃんと“そこに存在している”ように感じられるんです。

キャラクターは可愛らしいデザインなのに、背景は驚くほど細やかに描かれていて、その中でヤチヨたちが自然に日々を送っている様子が伝わってくる。気がつけば、いつの間にか物語の世界にすっかり入り込んでいました。可愛らしさとリアリティが絶妙に溶け合っていて、どこで映像を止めても一枚の絵のように美しい。そうした映像面の完成度も含めて、本当に多くの魅力が詰まった作品だと思います。

白砂沙帆
諸星:私も最初に映像を見たとき「劇場版のクオリティじゃない!?」と思うほど完成度が高くて本当に驚きました。ストーリーも毎回いい意味で予想を裏切ってくる展開ばかりで、「次はどうなるんだろう?」とワクワクしながら楽しめる作品だと思います。

毎話登場する宇宙人を豪華なゲストキャストの方々が演じられているのもとても贅沢ですし、アニメーション表現も挑戦的で、まるで宇宙のように未知の面白さや感動がぎゅっと詰まっている。そこがこの作品ならではの大きな魅力だと感じています。

諸星すみれ
――白砂さんが演じる主人公のヤチヨは、コミカルに映る一面がありつつも、ロボットということもありフラットな印象のキャラクターですよね。

白砂:そうですね。最初に台本を読んだときは、ロボットだけど感情をけっこう表に出す子なのかなと思っていたんです。でも実際に演じてみると、とても真面目で落ち着いていて、基本的には淡々と話すタイプで。感情がまったくないわけではないのですが、普段はあまり表に出さず、どこか距離を置いたような雰囲気を持っているなと感じました。

優しさもあるけれど、自分の中に一線を引いていて、それを越えたときに感情がふっとあふれる瞬間がある。そういった場面では、その変化がしっかり伝わるよう、お芝居のトーンにメリハリをつけて丁寧に演じることを意識しました。

諸星:私、ヤチヨのギャップでふっと笑わせてくれる感じがすごく好きです(笑)。

白砂:ありがとうございます(笑)。どこまで突き抜けていいのか最初は手探りだったんですけど、オーディションのときに「もう振り切ってやっちゃえ!」という気持ちで、かなり自由に演じたんです。その結果、「あのテンション感でOKが出たということは、ここまで振り切っていいんだ!」と思えて。

演じているうちに「もっといける」「もっと振って大丈夫」と声をかけていただくことも多くて、本当にたくさん挑戦させてもらいました。これまでに演じたことのないタイプのキャラクターで、私にとってもすごく新鮮でした。

テレビアニメ『アポカリプスホテル』場面写真(C)アポカリプスホテル製作委員会
――諸星さんはポン子を演じる上でどのような点を意識されていますか?

諸星:ポン子は見た目は可愛らしいんですけど、その中にちゃんと賢さや芯の強さがあって、すごくしっかりした子だなと感じました。ヤチヨちゃんに対しても、ただ寄り添うだけではなく、ときには引っ張るようなところもあって。ちゃんと自分の気持ちを言葉にできて、「これがしたい!」とはっきり伝えられる意思の強さがあるんです。そうした“可愛さの中にある力強さ”は、演じるうえで意識しているポイントです。

また、ちょっとクセのある家族に囲まれて育った子なので、「愛されてきたんだろうな」という雰囲気も意識しています。無邪気だけどどこかあたたかくて、見ていてほっとするような空気感を出せたらいいなと思いながら、明るく楽しく演じています。

――ポン子は物語の中でも特に成長が目に見えることもあり、もうひとりの主人公のような印象があります。

諸星:そうですね。ポン子には過去に少しつらい経験があって、どこか逃げるようにここまで来たところがあるんです。でも、ヤチヨちゃんと出会って、彼女がこれまで大切に守ってきたホテルを、今度は自分が守りたいと思えるようになっていく。そんなふうに、ポン子の中にも新たな挑戦が生まれて、彼女自身がどんどん強くなっていくように感じました。

白砂:成長度合いでは本当に主人公のような存在ですよね。ポン子ちゃんに限らず、この作品に登場するキャラクターたちは誰もが主役になれる魅力があるなと感じます。

テレビアニメ『アポカリプスホテル』場面写真(C)アポカリプスホテル製作委員会

次ページ

■ヤチヨとポン子、少し“ずれてる”けど最高のコンビ

1ページ(全3ページ中)

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る