『アポカリプスホテル』白砂沙帆&諸星すみれが語る、“想像の斜め上”を行く未知のアニメ体験
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――ドアマンロボ役の東地宏樹さんや、環境チェックロボ役の三木眞一郎さんなど豪華キャストが揃う本作ですが、みなさんと一緒に収録する中で特に印象的だったエピソードはありますか?
白砂:序盤は登場キャラクターが少なかったので、現場も静かな空気感だったんですけど、第3話でタヌキ星人の家族が登場してから、一気ににぎやかになって雰囲気がガラッと明るくなったんです。
ヤチヨは1〜2話ではセリフこそ多いものの、感情を豊かにやり取りするような場面は少なかったので、掛け合いが増えた3〜4話は、その場でしか生まれないテンポや空気感があって、本当に楽しかったですね。みなさんの演技を間近で見ながら、「プロフェッショナルってすごいな」と思って背中を追いかけていました。
諸星:プロフェッショナルが本気で遊んでる、みたいな(笑)。
白砂:本当に(笑)。ブンブク役のチョーさんなんて、こちらの想像のはるか斜め上からお芝居が飛んでくるので、笑いをこらえるのに必死でした。タヌキ星人のみなさんとお芝居するシーンは、テストの段階でも前のセリフにつられて思わず笑みがこぼれてしまうこともあって……ヤチヨとしての集中を保つのが大変なくらい楽しくて、印象に残っています。
諸星:あとは三木さんの演じる環境チェックロボのセリフも毎回すごくて、鋭さというか、独特の勢いがあるんですよね。演技のバリエーションが本当に豊かで、セリフの読み方ひとつとっても、「そんな表現があるんだ!」と驚くことばかりでした。
私は第3話からの登場だったので、1〜2話の収録には参加していなかったんですが、旅人宇宙人(CV:野津山幸宏)のシーンもすごく印象的で……(笑)。あれ、アドリブだったんですか?
白砂:そうなんです。実は台本には「宇宙語で」としか書かれてなくて、セリフ欄も「?」「☆」とか記号だけで。あの宇宙語、全部野津山さんが考えて演じていらっしゃるんですよ。
三木さんが演じる環境チェックロボのセリフも、たとえば「ここで驚いてください」みたいな指示だけで、あとは自由にアドリブを加えてくださいというケースが多くて。そういった場面をしっかり形にされているのが、本当にすごいなと思いました。
テレビアニメ『アポカリプスホテル』場面写真(C)アポカリプスホテル製作委員会
――ベテランのみなさんが現場の雰囲気を作られていたんですね。
白砂:そうですね。先輩方は気持ちが強くて、お芝居に一切妥協がないんです。ストイックで、でもそこにリスペクトがあって。誰かが面白いことをすると「自分も……!」みたいな、いい空気感がありました。
諸星:毎回、刺激的で楽しかったですね。私たちも自然と引っ張られて、「もっとこうしたい」って気持ちが湧いてくるような現場でした。
白砂:本当に支えてもらっている感覚があって。お芝居って難しいなと感じることも多いんですけど、やっぱり楽しいなって。毎話の収録で、みんなで一緒につくる喜びをあらためて実感できる、そんな現場でした。
――最後に、物語の後半に向けてファンのみなさんにメッセージをお願いします。
白砂:ここまでご覧いただいて、「なんとなくこういう作品なのかな」と感じてくださった方もいるかもしれませんが、実はまだまだ『アポカリプスホテル』の本質にはたどり着いていないと思っています。今後も衝撃的な展開が待っていて、ヤチヨやポン子ちゃんをはじめ、キャラクターたちの成長や関係性もどんどん深まっていきます。ぜひ最後まで、細かい変化や心の動きにも注目しながら楽しんでいただけたら嬉しいです!
諸星:本当にこの先、予想を超えるような出来事が次々に起こっていきます。私自身、アフレコしながら「なんじゃこりゃ!?」って驚くことがたくさんありました。個人的に印象に残っているのが予告の収録で、毎回とにかく面白くて。「さっきまで見てたアニメと同じ作品だよね?」と思うくらい、ガラッと色が変わるんです。そういう振り幅やアニメーションとしての挑戦も、この作品ならでは。
きっと飽きることなく、ジェットコースターのような勢いで最後まで楽しめると思います。どうぞお見逃しなく!
(左から) 諸星すみれ、白砂沙帆
(取材・文・写真:吉野庫之介)
オリジナルテレビアニメ『アポカリプスホテル』は、日本テレビ他にて毎週火曜25時34分放送。ABEMA・Lemino・アニメタイムズにて毎週火曜26時15分見放題最速配信。※放送時間は変更になる可能性あり。