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松岡昌宏、『家政夫のミタゾノ』が10年愛され続ける理由は「拒否反応」 “変えない”ことにこだわり

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◆“ミタゾノ”が愛され続ける理由は「拒否反応」


『家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂』ビジュアル
――舞台とドラマでミタゾノさんを演じる上で違いはありますか?

松岡:ベーシックなものは変わりませんが、テクニカル的なものはどうしても変わってきます。舞台では、動きを大きくせざるを得ないので。ただ、自分の中では頭の中にカット割りが入っていて「上手(かみて)のお客さんはこの角度で見ているな」とか「下手(しもて)のお客さんにはこう見えているな」という絵が浮かぶので、動きは映像と変わらないと思います。もちろん、映像ならば1つの角度だけを意識すればいいのですが、舞台では、セリフを言いながら必ずみんなが見えるようにする必要があります。

――ドラマシリーズを通して、松岡さんの中で「これぞミタゾノ」という明確なビジョンやこだわりが確立されているのだと思いますが、それゆえに舞台にすることに躊躇はなかったですか?

松岡:そもそも舞台芝居を映像化したのがミタゾノのドラマです。普通のドラマではあのような芝居はしないんです。(ミタゾノのドラマは)舞台の動きだし、舞台の発声です。それを映像に撮って流しているだけなので、舞台になったからといって何も変える必要はないんですよ。「むすび家政婦紹介所」のみんなも舞台芝居なので、何も変えていない。だから、舞台にできたんだと思います。

――なるほど。今回、後輩の岡佑吏(AmBitious)さんも出演されます。初共演になると思いますが、印象を教えてください。

松岡:今回、顔合わせで初めて会って、とても自分の世界を持っている人だと思いました。めちゃくちゃ礼儀正しい子なので、なんでこんな人がこの世界にいるんだろうって思います(笑)。きっと、今、自分をどんなキャラクターにしていこうか、模索しているんじゃないのかな? だからなのか実年齢よりとても若く見えました。今、23歳でしょう? 僕が23歳のときは警視正の役をやっていたくらいなので(笑)。今の23歳は全然違いますね(笑)。きっと真逆のタイプなんだなと思います。

――ドラマがスタートして10年目になる本作ですが、こうして愛されている1番の理由はなんだと思いますか?

松岡:拒否反応だと思います、癖の強いものに対する。最初は嫌なんだけど、食べ慣れると好きな人は大好きになるという“パクチー”のようなもの。僕もパクチーは好きですが、最初は食べられなかったんです。最初からダメだとなったらそれで終わりなのでしょうが、「何、これ?」と思っていただけた方にはクセになっているのかなと。

――この10年間、さまざまなエピソードを放送してきましたが、その中で一番好きなエピソードは?

松岡:我々も現場でよくその話になるんですが、シーズン2の第3話の戸塚(純貴)くんと升毅さんが出演してくれた回が伝説的に面白かったです。でも、あのシーズンは、数字としては1番良くなかったはずなんです。なので、面白いものが数字が取れるとは限らないというのが如実に出たエピソードだったと思います。当時は金曜ナイトドラマという枠で放送していたこともあって、グイグイ攻めた話で。あまりにもくだらなすぎて、でもそれが逆に面白くて印象に残っています。

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◆シリーズ開始から10年 「ミタゾノは変えない」というこだわり

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