狩野英孝、また人生を一から始めるなら「コンビを組みたい、ツッコミ担当で」 M-1、キングオブコントにも憧れ
狩野英孝
狩野と「マインクラフト」と言えば、自身のYouTubeチャンネル「EIKO!GO!!」でのゲーム実況が有名だ。本作出演の経緯についても「日本で放送される映画のCMのナレーションを担当させていただいたんです。その時点でも、縁を感じて嬉しかったのですが、その後、日本語吹替も制作されると聞いて、半分冗談で『敵役のゾンビなど、一言でもいいから出演したいです』なんて話をしていました。そうしたら、吹替キャストのお話をいただいて。しかも役名のあるキャラクターなんて、本当に感動しました」と説明。
こうした巡り合わせについて真っ先に「感謝」しつつ、芸人になって20年以上、常にセルフプロデュースしていくなかで大切にしている「凝り固まらない」というモットーについて語り出す。「ありがたいことに、早い段階で白スーツのナルシストキャラで多くの方に認知していただき、テレビなどにも数多く出させていただきました。すごくありがたいことなのですが、どこかで『このままでいいのかな』という思いもあったんです」。
トレードマークとして世に浸透したキャラクター。それを活かした仕事が続くなか、つねに「凝り固まってはいけない」という思いが頭の片隅にあり、自らを変えていこうとした。「正直、新しいことをやるのってしんどいし、結果も出ないし、なかなか踏ん切りがつかない」という葛藤もあったが、周囲には“新たな狩野”を期待する人たちがいてくれた。「そういう人たちが自分にチャンスをくれるんです。なかなか厳しい世界ですぐに飽きられてしまう。そのなかで、自分のなかであまり理解できていなくても、チャンスがあれば『とりあえずやる』という精神でやってきました」。
最初の大きな変化は「白スーツを脱いでみる」こと。「かなり浸透していただいていたので、大きな葛藤がありました」と明かす狩野はその後、バンド、歌、作詞作曲、リアクション芸、そしてYouTuberなど次々と新しいことに挑戦していった。