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永野芽郁を支える言葉「終わらないものはない」 10代は「本当に頑張ってきた」 プラスのパワーで開く活路

映画

■永野芽郁を支える言葉「終わらないものはない」

 そんな笑えて感動する話の当事者を演じることになった永野。アドバイスをもらえる東村と同じく大きな助けになったのが、恩師・日高先生を演じた大泉洋だ。大泉とは映画『こんにちは、母さん』で父娘という関係性で共演した。永野は「普段はいつもの明るい大泉さんなのですが、ドライ(カメラなしのリハーサル)が始まるぐらいから、一気に日高先生になる。日高先生の心はめちゃくちゃまっすぐで優しいけれど、すごく厳しいという部分を圧倒的に表現してくださっていたので、私は大泉さんが作る空気に引っ張ってもらえました。とてもありがたかったです」と感謝を述べる。

映画『かくかくしかじか』 (C)東村アキコ/集英社 (C)2025 映画「かくかくしかじか」製作委員会
 永野の感想通り、作品は楽しくポップな場面がありつつ、グッと胸に迫るシーンもやってくる。特に永野が感情移入したのが、明子が、描きたいものが分からずに悩んでいる場面だ。

 もともと芝居に関しては「あまり行き詰ってしまうことはないんです。常に現場には監督さんがいてくれるし、物語を生み出した脚本家さんもいます。プロデューサーさんや共演者の方など、味方はたくさんいるので」と語った永野。それでも連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK総合)で主演を務めた際「10ヵ月以上撮影をしていたので、自分のなかで、自分なのか役なのか分からなくなってしまったんです。セリフをしゃべっている感情も分からないし、自分の感情が沸いてきている感じもない。涙を流しても誰の感情なのか分からなくなってしまって。頑張っているのに、その頑張りが伝わっているのかなとずっと不安のなかにいました。だからこそ、映画のなかの明子には感情移入しましたし、そのシーンを観てすごく泣いてしまったんです」と述べていた。

映画『かくかくしかじか』 (C)東村アキコ/集英社 (C)2025 映画「かくかくしかじか」製作委員会
 また本作は、コミカルな展開のなか心に刺さる言葉も不意にやってくる。特に大泉演じる日高先生が、何度となく喝を入れるために明子に発する「描け!」というセリフは強い印象を残す。永野自身「私は常に“終わらないものはない”という言葉を胸にやっています。とてもしんどくて、乗り越えられないかも……と思った時、『大丈夫。絶対時間は進むし、終わらないものはない』と言い聞かせることで、乗り越えてきた気がします」とこれまでを振り返った。

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■「私は自分のことが好きなんです」

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