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永野芽郁を支える言葉「終わらないものはない」 10代は「本当に頑張ってきた」 プラスのパワーで開く活路

映画

■「私は自分のことが好きなんです」

 小学生の頃から子役として“演じる仕事”の現場にいた永野。俳優が“仕事だ”と強く実感したのは、2015年公開の映画『繕い断つ人』の現場。当時中学2年生だった永野は、主演の中谷美紀をはじめプロフェッショナルな俳優、スタッフたちが集まった現場で漂う雰囲気に圧倒されてしまったという。そのなかで永野は「気づいたら、なんとかして食らいつきたいという思いが心に宿っていました。それまでは、どこかで“習い事”のような感覚があった気がしたのですが、私がいまやっているのは“仕事”なんだと自覚したんです」と語る。

 俳優業へのスイッチが入った永野。その後は前述の連続テレビ小説『半分、青い。』でヒロインを務めたのをはじめ、次々と映画やドラマで主演を務めるようになった。俳優人生も15年近くの時を重ねた。


 永野は「あまり過去を振り返るタイプではないのですが……」と自身について述べると「でもたまにマイナス思考になってしまうことがあるんです。そのときは、自分を鼓舞するために『これだけ頑張ってきたんだから』と過去を振り返ることはあります。あとはたまにテレビで自分が出ているCMを見たり、ドラマの番宣などをしている場面が映ると『何かを発信できる人間になれているのかな』と思うこともあります」と現在の立場について、客観的な視点を持つこともあるという。

 感情的になること、マイナスな気持ちになること、さらには本作のように大きなプレッシャーを抱えながら作品に挑むこと……決して平たんではないなか、永野は常に、自分自身を見失わず律しながら、それでも明るく楽しく道を歩んでいる。

 永野は「私は自分のことが好きなんです」とキラキラした目で語ると「10代、自分でも本当に頑張ってきたと思っています。自分の頑張ってきたことを自分で認めてあげると、幸せな気持ちになれる。だからいま20代の自分も幸せだなと感じることができています。自分が幸せで楽しく過ごしていたら、私の周りの大切な人もみんな楽しく過ごせると思うんです。私が落ち込むと母親も落ち込むし、私が笑顔だと母親も笑顔で楽しんでくれる。自分の心に向き合って、自分を大切にすることで、自分のことが好きになれる。そうすれば、どんな時でも自分を見失わずにいられると思うんです」と述べていた。


 こうした「自己肯定感」は「母親の育て方のおかげだと思う」と語った永野。「あまり干渉してくるタイプではないのですが、小学生の頃から仕事への向き合い方はすごく厳しかったんです。子どもなので弱音を吐くことも多々あったのですが、『あなたがやりたいと言っているからやっていることでしょ!』と言われるんです。人のせいにしない。自分で決めたことをやっているんだからと思えると、多くのことが肯定的に捉えられるんですよね」。

 困難も前向きに捉えることで活路は開ける。本作も、そんな永野のプラスのパワーが、明子という女性をさらに魅力的なものにしている。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)

 映画『かくかくしかじか』は、5月16日より全国公開。

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