『着せ恋』直田姫奈&石毛翔弥、「なんですって?」が止まらない、愛とツッコミの収録現場
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――度々“しゅきしゅき”モードになる海夢ですが、おふたりが日常の中で「好きが暴走する瞬間」は?
直田:私はもう、圧倒的に“食”ですね。特に辛いものが大好きなんですけど……もう我慢して我慢して、やっと解禁する瞬間って、ほんっとうにたまらなくて! あの、香りが鼻に届いた瞬間に「うわ、きたっ」って……もうよだれ止まらん! 作ってるときからテンションが上がりまくってて、脳内では完全に“しゅきしゅき”モードです。
で、実際に食べた瞬間、「うわ~、500倍美味しい~!」ってなるんですよ。我慢はつらいけど、我慢するからこそ爆発する“好き”もあるんだなって気づいて。ある意味、我慢も悪くないかも?って初めて思った瞬間でもありました(笑)。
石毛:僕はゲームが特に好きで、最近だと“レトロ”って呼ばれるような古いシリーズのゲームを集めてるんですけど、ソフト本体だけじゃなくて、箱とか説明書とか、全部揃ってて状態がいいものを探すのがめちゃくちゃ楽しくて。
ネットで探してると、写真が全部載ってないことも多くて、「現物をこの目で確かめたい!」ってなるんです。で、気がついたら、駅から徒歩1時間の店にも行っちゃってたりして(笑)。普通なら「遠いな~」ってなる距離でも、“好き”って気持ちがあると、全然苦にならなくて。それってもう、軽く“しゅきしゅき暴走モード”なのかもしれないですね。
テレビアニメ『その着せ替え人形は恋をする』Season 2 場面写真(C)福田晋一/SQUARE ENIX・アニメ「着せ恋」製作委員会
――また、新菜といえば「なんですって?」というセリフがファンの間でも人気ですが、Season 2の収録期間に起こった驚きのエピソードはありますか?
直田:Season 1のときの企画で、石毛さんが雫たんの衣装を実際に縫ってくださったんですけど、ある日ぽろっと「ずっとやり直したい箇所があるんです」って言われて。3年前のことだったので、最初は冗談かと思ったんですけど、本気で“ずっと気にしてた”らしく、「なんですって!?」って思いました(笑)。しかもその箇所、袖の裏地のレースの部分なんですよ。
石毛:そうなんです。黒い糸で縫ってしまったんですけど、本当は白いレースに黒い糸って、上から見たときにどうしても目立っちゃって……。しかも縫い目もめちゃくちゃ綺麗ってわけじゃなくて、自分の中では3年間ずっと引っかかってたんですよね。あとはレースの長さも「もうちょっと短くしたかったなぁ」とか、地味だけど細かいところがどうしても納得いかなくて。
直田:そのこだわりをずっと持ち続けていた石毛さん、ほんとに“五条くん”そのものなんですよ。そして、今回その衣装を着る機会があって、本当に直してくださったんです!「え!? 本当に縫い直したの!? なんですって!?」って、まさに2度びっくりでした(笑)。
石毛:実は、時間の都合もあって完全に縫い直すのは現実的に難しかったんです。でも、どうしても直したくて、先生にも相談して、レースの上にさらに白いレースを重ねて貼って隠す方法にして。縫うんじゃなくて、のりで丁寧に貼り合わせるという方法で。しかもただ貼るだけじゃなくて、可愛さが出るように、細かいフリルでアレンジも加えて……。
直田:もう、そのエピソードを聞くだけで「なんですって?」連発ですよ(笑)。本当に細部まで愛が詰まってて、改めて“リアル五条新菜”だなって思いました。
(左から)石毛翔弥、直田姫奈
石毛:僕が「なんですって?」と思ったのが、とあるシーンの収録後、音響監督の藤田亜紀子さんが「さすが、うちのヒロイン!」って言ったんですよ。五条くんに向かって(笑)。
直田:言ってた言ってた〜(笑)。
石毛:「え、ヒロインって僕?」って、心の中で思わず「なんですって?」がこだましました(笑)。でも、視聴者の皆さんの中にも「五条くん、ヒロイン感あるよね」って感じてくれている方、たぶんいらっしゃると思うんです。だからそれが、まさか現場で公式に(!?)言われるとは思ってなくて、めちゃくちゃ笑いました。
直田:あの空気、めっちゃ面白かったですね。ほんとに『着せ恋』って、愛とツッコミどころにあふれてて最高です(笑)。
テレビアニメ『その着せ替え人形は恋をする』Season 2 場面写真(C)福田晋一/SQUARE ENIX・アニメ「着せ恋」製作委員会
――最後に、放送を楽しみにされているみなさんへメッセージをお願いします。
直田:3年間、本当にお待たせしました。私たちもずっと「また演じたい」と思っていたので、7月からSeason 2が放送されることがすごく嬉しいです。今作では、新しいキャラクターたちも登場しますし、海夢ちゃんと五条くんの関係にも変化があって、より“ときめき”が加速していくストーリーになっています。
Season 1の頃から応援してくださっていた方も、これから初めて触れる方も、この夏は『着せ恋』で一緒にキュンキュンして、熱くなっていただけたら嬉しいです!
直田姫奈
石毛:3年間、待ってくださって本当にありがとうございます。Season 2は、もう「これぞ着せ恋!」というような密度のあるエピソードが続いていきます。特に今回は、キャラクターの数もグッと増えて、にぎやかさもパワーアップしていますし、原作ファンの方が「ここがついにアニメになるんだ!」と期待されているシーンも、しっかり熱く、丁寧に描かれています。
Season 1とはまた違った面白さや深さを味わってもらえると思うので、ぜひ楽しみにしていてください!
石毛翔弥
(取材・文・写真:吉野庫之介)
テレビアニメ『その着せ替え人形は恋をする』Season 2は、7月5日24時よりTOKYO MX、BS11、とちぎテレビ、群馬テレビほかにて順次放送開始。Prime Videoにて7月5日24時30分より最速先行配信。