松本潤、2025→2026年は“嵐を待ってくれた人”が楽しめる1年に 活動の念頭に置く思いとは
――長年、お芝居に関わってきた松本さん。役者としての経験を重ねるなかで、成長したと感じる部分や昔と考え方が変わったと思うところはありますか?
松本:僕自身、役を通じて感じたことを実生活にフィードバックすることはあまりないんです。むしろ、自分自身とは別のものを表現しようと思ってやっているので、役を抜く作業を毎回するようにしていて。
――役を抜く。
松本:はい。何かの役を演じるとなった時、その人物の思考や行動、動き方をトレースしている感覚が自分のなかにはあって。もちろん作品や役にもよりますが、プライベートになった瞬間、一気に役を抜く作業をすることが多い気がします。作品全体の座組が終わった時に台本を整理するのと同じように、自分の体のなかから役を整理するみたいな感覚がありますね。かといって、別に何か特別なことをやるという訳ではないですけど。
――大河ドラマの出演、舞台ではロンドンの地に立ち、さらに後輩グループのライブ演出も監修するなど、さまざまな活動をされています。最近でいえば嵐のグループ活動再開という大きな発表もありましたが、松本さんにとって2025年から2026年をどんな1年にしたいですか?
松本:このタイミングとしては、1人での活動なのか、5人でやる活動なのかということはありますが、基本的にやることは変わらないと思っています。そのなかで、嵐を認識して応援してくださっている方々に楽しんでいただけるのはどういう内容なのか、自分たちが何を表現できるのかということを念頭に置いて活動していきたいですね。
――そのなかで、個人の活動も精力的にやっていく。
松本:もちろん。今は『19番目のカルテ』ですし、それ以降もまた何かをやっていくでしょうから。5人でやることもあるし…この1年は忙しいです。
――でも、ワクワクしている部分も?
松本:ワクワクしている以上に、待ってくださっていた人たちに、その分ちゃんと楽しんでもらえるような時間にしたいという意識のほうが強いですね。そのなかで自分も、自分たちも楽しんでいけたらなと。
――本日はいろいろなお話をありがとうございました。最後に、改めて『19番目のカルテ』第2話の見どころをお話いただければと思います。
松本:本作は疾患の治療だけでは解決できないことに対して、医療や医師がどう向き合うのかという物語だと感じていて。そのなかで、1話と2話はフィジカルの病気とも向き合い、総合診療科が何をやっているのかを描いている、本作において非常に大事なストーリーになっていると思っています。
医療を題材とした作品は、「何cmのものをどれだけ早く切るのか」みたいな部分を描くこともありますが、そういう話はこのドラマには全くありません。ヒューマン医療エンターテインメントと銘打っている通り、このドラマらしい非常に心温まる物語が今後も展開されていきますので、ぜひご覧ください。
(取材・文=M.TOKU 写真=上野留加)
日曜劇場『19番目のカルテ』はTBS系にて毎週日曜21時放送。