本田真凜が『カラダ探し』最新作で本格的に演技に挑戦! 「エンドロールで自分の名前が流れてきた時は涙を堪えるのに必死でした」
本田真凜 クランクイン! 写真:松林満美
――初挑戦の映画撮影はいかがでしたか?
本田:楽しかったです。私と同じように映画初出演の(吉田)剛明くんが、初日に歩き方が左右同じになるぐらい緊張されていたんです。私以上に緊張されている姿を見て、少し落ち着いてできました(笑)。それと、(鈴木)福くんは望結と同じ事務所で子役をやられていたので、ずっと家族ぐるみで交流があったんです。望結が「福くんがいるなら大丈夫!」と言ってくれたし、実際に福くんには撮影中すごく支えてもらいました。私自身、福くんには小さい頃に少しお見かけしたぐらいで、しっかりお会いするのは今回が初めて。でも、昔から知っているような感覚ですぐ打ち解けてくださったので、よかったなと思いました。
――鈴木福さんに相談したことはありますか?
本田:撮影初日の夜に、早速“赤い人”に殺される大事なシーンがあったんです。休憩中に私が1人で動きを練習していると福くんが「1回、カメラが回ってないところでやってみる?」と言ってくださって、一旦自分たちでリハーサルをしてから本番で演じたんです。そうしたリハーサルに、福くんは全部付き合ってくれました。なので、私のお芝居は全部福くんから吸収したという感じです。カメラが回っていてもいなくても、どんな時も120%でやってくださっていたので、私もそれを見習って演じていました。“全部120%”というスタンスは福くんから学びました。
――撮影で印象深かったことは?
本田:撮影が早く終わった時に、何度かみんなでご飯に行ったことです。小さい頃からずっとスケートをやってきて、今までスケート界以外で新たな友達があまりいなかったので、ほかのジャンルで活躍されている方々のお話を聞くことができて、視野が広がった気がします。キャストの皆さんは同世代が多かったので、撮影の合間もいろいろな話をしながら過ごしていましたし、基本的に夜の撮影で怖いシーンが多かったので、とにかくみんなで明るくいようという雰囲気になっていました(笑)。撮影で一番大変だったのが、福くんと私と“赤い人”がスプリンクラーで水浸しになるシーン。その時は震えながらストーブで温まっていました。
映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』より (C)2025「カラダ探し THE LAST NIGHT」製作委員会
――今作では、制服をはじめ、高校生キャストの皆さんがさまざまな衣装を着られていたのも印象的です。
本田:私が演じた木下有紗(ありさ)を含め、高校生キャストは制服のシーンが多いのですが、有紗の私服は“背伸びした一軍女子”という感じで、大きいリボンが付いているフリフリのものとか、結婚式の二次会のような服を着させていただいたんです。自分の私服はズボンが多いので、何だかソワソワしながら衣装を着ていました(笑)。普段の自分と違うからこそ、役に入り込めたかなと思います。
――演じられた有紗はどのようなキャラクターだと捉えていらっしゃいましたか?
本田:台本を何度も読んでいくなかで、集められた高校生5人はどこかコンプレックスを抱えているような印象を受けたんです。有紗もなりたい理想像はあるけど頑張って背伸びをしている印象を受けたので、そういう部分と、明るくみんなの中心にいる感じを意識して演じました。
――改めて役で女子高生を演じてみていかがでしたか?
本田:私の高校時代はスケート一色だったので、みんなともう一回、高校生活を送ることができたような感覚でした。
本田真凜 クランクイン! 写真:松林満美