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南琴奈、人気監督からの抜擢続く19歳 “悔しさ”が芝居の面白さに目覚めるきっかけに

映画

◆松居大悟監督の演出に迷うことなく安心して演じられた



――オーディション合格後、松居監督からは「そのままでいてほしい」とお話があったそうですね。現場ではどのような演出があったのでしょう。

南:例えば、ラーメンの食べ方です。箸の持ち方がちょっとぐちゃぐちゃだったり、食欲旺盛ではなく麺1本だけを食べるような感じにしたいといった細かい仕草について、また返事のトーンについても一定になるように、といった部分を話し合って下さいました。

松居監督は良い意味でとても素直な方だと私は思っていて、本当に良いと思ったものに関してはその気持ちが乗ったOKを下さるため、とても安心感がありました。監督が撮りたい画を撮れているのなら間違っていないな、と思えて、迷うことはありませんでした。

――ちなみに、完成した作品をご覧になっていかがでしたか?

南:やっぱり初めて観たときは自分が大丈夫かどうかを意識してしまい客観的ではいられませんでしたが、自分の演技の反省点を考えつつも特に後半、由嘉里とアサヒがここまで一生懸命になって動いてくれたんだと驚きました。きっとライはこうやって人々の心の中で生きていくのだろうと思えましたし、『ミーツ・ザ・ワールド』の伝えたいことになっているのではないかとも感じました。物理的に一緒にいなくても心の中で思いやっていく関係も素敵ですし、余韻のあるラストも好きでした。現実でも起承転結がちゃんとある方が少ないからこそ、この映画がそんな現実を生きる私たちの助けになってくれて、前を向けるのではないかと思います。


――南さんはクリープハイプ好きと伺いましたが、劇伴と主題歌はいかがでしたか?

南:めっちゃくちゃ素敵でした! 試写会が終わった後にもう一回聴かせていただいたのですが、本当に映画にぴったりだと思います。「だからなんだって話」の中で尾崎さんとカオナシさんが掛け合っているのが由嘉里とライが話しているようにも思えて、愛を感じました。

――本日は貴重なお話の数々、ありがとうございました。ちなみに南さんが最近面白かった映画はありますか?

南:『リンダ リンダ リンダ』です。私が生まれる前の作品ですが、映画好きの友だちから「いい作品だよ」と聞いたり、様々な場所で推されているのを目にしていたためいつか観たいと思っていました。そうしたら先日、4Kリバイバル上映がやっていると知って劇場に行きました。ここ最近観た映画で一番ときめいたかもしません。みんなこの名作を観てきたんだ、もっと早く観たかったなと思うと同時に、どうせ観るなら映画館で観たいと思っていたので願いが叶ってうれしかったです。

(取材・文:SYO 写真:米玉利朋子[G.P.FLAGS inc])

 映画『ミーツ・ザ・ワールド』は、10月24日公開。

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