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南琴奈、人気監督からの抜擢続く19歳 “悔しさ”が芝居の面白さに目覚めるきっかけに

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南琴奈 クランクイン! 写真:米玉利朋子(G.P.FLAG inc)

 金原ひとみの小説を『ちょっと思い出しただけ』の松居大悟監督が映画化した『ミーツ・ザ・ワールド』が、10月24日に劇場公開を迎える。推し活が生きがいの銀行員・由嘉里(杉咲花)はある夜、歌舞伎町でキャバ嬢のライ(南琴奈)に介抱される。その後、ライとルームシェアを始めた由嘉里は、希死念慮を抱える彼女を“救いたい”と思うが――。オーディションでライ役を射止めた南琴奈に、撮影の舞台裏と共に、デビューから現在に至るまでの軌跡を聞いた。

【写真】透明感あふれる! 南琴奈、美しすぎる撮りおろしショット

◆“悔しさ”が芝居の面白さに目覚めるきっかけに

――本作のオーディションでは、ライのヘアメイクを施してもらった状態で臨んだそうですね。

南:はい。会場に着いたらヘアメイクさんがいてくださって、初めての経験でした。オーディションでは課題だった「ライが由嘉里にメイクする」というシーン以外の部分は想像するしかなかったのですが、きっとライはラフで自由な人なのだろうと思いました。のびのびとしたイメージがあったため、変に考えすぎず気負わず、その場の空気で柔軟にやれたらとオーディションに向かいました。

――そしてまさかの杉咲花さんがいらっしゃったわけですね。いきなり一緒にお芝居されて、硬くなったりはしなかったのでしょうか。

南:緊張もあったかと思いますが、それよりはご本人がいる!一緒にお芝居できてうれしい!という気持ちの方が強かったです。またとない貴重な経験だからと純粋に楽しんでしまいました。


――素晴らしいマインドですね。南さんは小学校6年生の時にスカウトされて芸能界入りされたそうですが、お芝居の面白さに目覚めたきっかけなどはあったのでしょうか。

南:面白いなというより、悔しいな、もっとやりたいという気持ちが大きかったと思います。初めて演技をしたのはミュージックビデオでしたが、約1週間の撮影期間中は何が正解かもわからず、監督に求められていることをやりきろうという気持ちで臨んでいました。でも後々そのMVを見返したら「もっとこういう風にできたんじゃないか」と自分の中の負けず嫌い精神が出てきました。きっと「これ以上を自分は出せる」と思っているからこそ悔しい気持ちになったかと思うので、あの瞬間がきっかけだったような気がします。

――南さんはその後『ちひろさん』で今泉力哉監督、『舞妓さんちのまかないさん』で是枝裕和監督といった錚々たる方々と組まれてきましたが、その“悔しさ”は今もまだあるものでしょうか。

南:毎回思っていますし、『ミーツ・ザ・ワールド』でもそうでした。尊敬する俳優の先輩方や、作品を観ていた監督とご一緒すると、自分と周りの実力の差がこんなにも浮き彫りになるんだ、といつも痛感します。そのぶん悔しさも感じます。でも、いまの自分にできる精一杯はやっているのでマイナスなものではないですし、様々なことを吸収させていただいたからもっとレベルアップできるはず、とも思っています。後悔はないけれど、納得はいっていないという感じでしょうか。

――伸びしろってやつですね。

南:はい、伸びしろってやつです!(笑)

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◆杉咲さんが由嘉里でいてくださったから自然とライになれた

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