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山根綺「後悔しない道はない」 すべてを捨てて選んだ声優の道と、支え続ける言葉

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山根綺 クランクイン! 写真:吉野庫之介

 READING WORLD×VISIONARY READING 朗読劇『紫苑のもみじ』で、雨宮もみじ役を務める山根綺。本作が描くのは、「応援席から降りて、自分の人生の主役になる」というテーマだ。誰かの期待に応えようとする中で、自分の本音を後回しにしてしまう。そんな葛藤は、きっと多くの人にとっても身近なものだろう。そしてそれは、山根自身の歩みにもどこか重なる。人の期待に応えようとしていた幼少期、声優という夢に出会ってからの迷いや葛藤。もみじの人生に自分自身を重ねながら、これまでの歩みと、今の自分を支えている言葉をまっすぐに語ってくれた。

【写真】山根綺、静かなまなざしを捉えた撮り下ろしフォトギャラリー

■「自分の人生の主人公は自分なんだ」と思えた瞬間

――「応援席から降りて、自分の人生の主役になる」というテーマが印象的な本作ですが、物語に触れたときの第一印象や、ご自身と重なった部分について教えてください。

山根:プロットを読んだとき、「すごくわかるな」と思いました。きっと誰しも、一度は似たような経験があるんじゃないかなって。

作中で、もみじは応援席から飛び降りてケガをしてしまいますが、子どもの頃の彼女にとって、それはとても大きな失敗や挫折だったと思うんです。そういう経験があると、「もう出過ぎたことはやめよう」とか、「危ないことは避けよう」と、一度は安全な道を選びたくなるものだと思っていて。

私自身も、小さい頃はどちらかというと、そういう生き方をしていました。母を怒らせないように、先生に褒めてもらえるように。「すごいね」「偉いね」と言ってもらえることが、生きがいのような感覚で。言われた通りにしていれば、周りの大人が喜んでくれる。そんなふうに、顔色をうかがいながら生きていたところがありました。

でも思春期になると、「自分が本当にやりたいことって何なんだろう」「自分ってどういう人間なんだろう」と考えるようになって。10代後半から20代は、その答えを探し続ける時間なのかもしれないと感じています。

私も、「私は何者なんだろう」「自分の人生を生きるってどういうことなんだろう」と何度も考えました。その中でふと、「自分の人生の主人公は自分なんだ、自分は自分以外にはなれないんだ」と思えた瞬間があって。だったら、自分で舵を取っていくしかないと思うようになりました。

だからこそ、もみじの気持ちに自然と寄り添えたんだと思います。自分の経験や感情と大きなズレがないキャラクターだと感じたので、「この子なら気持ちを乗せて演じられる」と思えたのが、最初の印象でした。

朗読劇『紫苑のもみじ』キービジュアル(C)2026 READING WORLD製作委員会
――20代でも、まだどこか大人になりきれていないというか、何かに依存している感覚はありますよね。

山根:ありますね。人はきっと、何かに依存しながら生きていく存在なんじゃないかなと思っています。相手は人でもいいし、物でもいい。拠り所がないと、やっぱり孤独にはなかなか勝てないと思うんです。

だからこそ、自分の中にいくつか拠り所を持っておくことが大事なんじゃないかなと感じています。一つがなくなってしまっても、すぐに崩れてしまわないように。そうやって少しずつ、孤独と折り合いをつけながら生きていくものなのかなって。

ある程度その孤独と向き合えるようになったときに、初めて自分のことを好きになれるのかもしれない。そんなふうにも思っていて。実は私自身も、今まさにその途中にいる気がしています。

もみじは作中で29歳なんですが、私も今年29歳になったんです。「まさに同い年の役が来たな」と感じました。この年代って、多くの方が自分の生き方や将来について深く考える時期だと思うんです。20代後半から30歳にかけては、悩みや葛藤もぐっと増えていく。

答えの出ないモヤモヤを抱えながら、それでも前に進もうとする。そういう感情をお芝居に乗せることができたら、リアリティのあるもみじを届けられるんじゃないかなと思っています。

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■小学校6年生で出会った、“声優”という夢

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