「いぃよぉ~」吉本新喜劇座長アキが別人に! 自身の“全て”と語る時代劇『時が来た』今夏、東京・名古屋で再演
アキ クランクイン! 写真:高野広美
――2023年に新喜劇の座長になられてから感じることは?
日々、学びなんだなと思いますね。座長というリーダーでありながらも、常に勉強させてもらってるというか…。以前、東京の「ルミネtheよしもと」で水玉れっぷう隊として座長を経験させていただいた時に、座長は自分だけじゃなくて全体を考えないといけない、しかも共演している仲間をフォローするということをちゃんと責任を持ってやらないといけないと学べたんです。それから僕が大阪に来て新喜劇の座長になりましたが、座員が130人もいて個性の集まりですから、まとめるのが、まぁ大変なんです(苦笑)。人への判断の仕方はずっと学びで、自分のしんどいテーマですね。
――ちなみに、新喜劇の舞台に立つ前のルーティンはありますか?
新喜劇は、幕が開いて一発目からそうそうたる芸人が集まって研ぎ澄まされた笑いを連発した後に休憩を挟んで新喜劇が入るんですよ。もう気を抜いたら、絶対に古典芸になってしまう。だから、新喜劇の前に出演する芸人さんたちを見ながら、お客さんのハードルのラインをちゃんと読むんです。僕、細かいスイッチがいくつもあるんですよ。繊細に丁寧にラインを見ながら、そのスイッチを一つずつ押していくのがルーティンですね。もし客席が重たい空気になっていても、「なめんなよ。絶対重い空気で帰らさへんぞ! 絶対沸かせて帰らしちゃる!」って興奮してくるんですよ。それを積み重ねてきたので、ほぼハズレはないです。
――そんな新喜劇で大人気のアキさんのギャグ「いぃよぉ~」を日常で使うとしたら、どんな場面がおすすめですか?
これ、使い方を周りがめっちゃ作ってくれていて、本人がついていけてないんです(笑)。例えば、「アキちゃん、ここ座ってもいい?」と聞かれて「あ、どうぞどうぞ」と言ったら「そこは『いぃよぉ~』って言ってくれへんねや」とか、「写真、撮ってくれる?」「あ、どうぞどうぞ」「そこは『いぃよぉ~』って言ってや」とか、「そんなんもありなんや」と思いましたね。僕は新喜劇の舞台でしか使ったことがないですけど、周りの皆さんが何でもありの『いぃよぉ~』を求めてくださるので、よく注意されるんですよ。なので、ルールはないですね。もう本当に自由です(笑)。
――(笑)。それと、アキさんが舞台に立つ時に気を付けていることは?
声が命なので、でかい加湿器を家から車に乗っけて持ってきて、自分の椅子の真横に置いて蒸気がブワーと出ている感じで過ごしています。あとはマヌカハニーやハチミツを摂ったり、寝る時に首にタオルを巻いたりして加湿していますね。『時が来た』の時は、ものすごく叫ぶし、号泣するしで、声がカスカスになるんです。それはもうやる前から分かっていたので、だからこそ、この年でもう無理やりにでも「やらせてください」とお願いしたんです。体力的にも、稽古が入ってくる時期までに筋トレや運動の両方をやっています。筋トレと言っても、刀のスピードと刀を振り回せる筋肉だけをつけるためにチューブトレーニングやランニングをしています。
――改めて、『時が来た』東京・名古屋公演を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。
観ていただいたら、“熱さ”は絶対伝わると思います。学生の方も、社会人の方も、次の日からちょっと楽しい人生が送れるかと思いますよ。
(写真:高野広美 取材・文:齊藤恵)
『吉本新喜劇アキプロジェクト「時が来た」~生き様を貫いた男たち~』は、東京・YOSHIMOTO ROPPONGI THEATERにて7月25日・26日、愛知・メニコン シアターAoiにて8月1日・2日上演。
『吉本新喜劇アキプロジェクト「時が来た」~生き様を貫いた男たち~』ビジュアル 画像提供:吉本興業

