賀来賢人、穂志もえか考案の“朝礼”を絶賛 2人が思う良い現場作りの秘訣、休憩場は「コンビニ並に充実していた」
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賀来:それで言うと、穂志さんが提案してくださった朝礼も素晴らしかったです。毎朝撮影を始める前に「おはようございます、今日もよろしくお願いします」と、あいさつをするルーティンを作ってくれました。それによって現場が仲良くなり信頼感が生まれる速度がグッと早くなりましたし、今後も絶対に取り入れていきたいアイデアです。
穂志:私がなぜそれを提案できたかというと、賀来さんのスタンスがあったからこそです。「プロデューサーとして1から携わるのは今回が初めてで、自分たちも手探りです」とオープンに打ち明けてくれたからこそ、「困ったことがあったら何でも言ってください」と言っていただいたのも心からの言葉だと信じられました。だからこそ、私もいろいろと相談や提案ができたんです。
今回は久々の主演で私自身すごく気合が入っていて、ハラスメントなんてもってのほかですし、全員がワンチームでいられる現場にしたいと思っていました。本作の撮影は物語上の都合もあってデイシフト(日中の撮影)とナイターシフト(夜から朝までの撮影)が混在するスケジュールで、どうしても皆さん疲れがたまってきてしまいます。そんな中でも「私が皆を見ているよ」と伝えたかったし、各々が「今日も頑張ろう」と思えるようにするにはどうすれば良いかと自分なりに考えて、知り合いの俳優にも相談しました。そうしたら「『SHOGUN 将軍』の現場で朝礼をやっていたよ」と思い出させてくれて、「じゃあやってみよう」と思い立ちました。内心「空回ってないかな、私」とドキドキしながら提案しましたが、賀来さんとデイヴ監督がすんなり受け入れてくれました。
(左から)賀来賢人、穂志もえか
――お二人のお話からは、慣例にとらわれずに良いものは採り入れて、そうでないものはアップデートしていこうという健全な空気を感じます。本作に限らず、良いもの作りをするために貫かれているスタンスはありますか?
穂志:私は自分から「こう思っている」と伝えるようにしています。口に出してみると、意外と皆も同じ思いだったことが分かる場合もありますから。既存のやり方に収まって礼儀正しく真面目に作ることもそれはそれで素晴らしいかと思いますが、少しずつ現場を重ねる中で、私以外の人たちの中にも「これっておかしいんじゃないか」という気持ちがあることが確信に変わっていきました。『Never After Dark/ネバーアフターダーク』では特に、自分が主演だからこそできる提案を意識していました。毎日現場にいますし、良い意味で影響を及ぼせる立場でもあったため、皆が違和感を覚える時に風穴を空けられるような動きが少しでもできたらと。そういった部分でも柔軟にチャレンジさせてもらえる現場でした。
賀来:自分に関して言うと、僕はきっとバカなんだと思います。昨日マネージャーに「こうしたら良いんじゃない?」と提案したら「それを言ったら先方にバカだと思われて、なめられちゃう気がします。でも賀来さんはその発想がないから良いとも思います」と言われてハッとしました。確かに節度は大事ですが、純粋な疑問や直感も同じように大切だと僕は思います。子どもと接していると「そういう発想があったのか!」と気づかされる瞬間ってよくありますよね。自分は意識せずに一貫してそういうスタンスでいるのかもしれません。ただそんな生き方をしていると、一部から悪口を言われたりもするんです。自分の中では、それが出たら「合っている」という合図だなと捉えています。
『Never After Dark/ネバーアフターダーク』場面写真 (C) 2025 Signal181, Inc. All rights reserved.
――新しいことをできている証拠だと。
賀来:そうですね。「それってどうなの?」みたいに言われることって人によっては迷惑かもしれないけど、チャレンジできている確認になるなと。
穂志:分かります。「これっておかしくない?」「こうした方が良くない?」ってなんで言わないんだろう、というシンプルな動機なんですよね。
賀来:皆さん空気を読んでしまうのか、あまり言わないのかもしれませんね。でもこうやって口に出してみるのも悪くないんじゃないか、と最近よく思うようになりました。
(取材・文:SYO 写真:米玉利朋子[G.P.FLAG inc])
映画『Never After Dark/ネバーアフターダーク』は、6月5日より全国公開。

