MAXが後輩グループにエールを送るも「私たちのライバル」 今後の展望も語る
NANAとLINAは新宿2丁目の常連メンバー。「ありがたいことなんですけど、リリース後は忙しくて2丁目に行けてないんですね。その界隈のお友達から『とにかくすごいことになってるから、来てよ』とお誘いのメールをいくつもいただいているんですが…」と話すNANAは残念そう。LINAも同じような状況のようで、「2丁目に遊びに行けていないということが、2013年にやり残したことですね。東京に限らず大阪、名古屋などの地方のゲイの人たちからも『この曲最高!』というメールをいただいています」と話し、にっこりと笑った。
さらに、イベントなどで『Tacata’』を歌マネする人へ向けて、ダンスや歌のポイントを教えてもらった。LINAによると「歌はなりきるしかないですね。きれいに日本語で歌うというより、ビートにのせて、英語のようなニュアンスで歌っているので、恥ずかしがらずにどれだけやりきるかがポイントですね」とのこと。MINAは「エクササイズ要素を取り入れながら振り付けをしているので、宴会にはもってこいだと思います。衣装は、赤青黄色というカラーがテーマになっているので、そのあたりを意識してもらえれば」と答えてくれた。
MAXは1995年デビュー。ユーロビートをJ‐POPのスタンダードにした彼女らは、今まで第一線を走ってきた。最近になって、E‐girlsなどの登場により、女性ダンスグループが再注目されている。
「皆、上手になったなあと思います。私たちがダンスを始めたころと違って、いろんなジャンルのダンスをそれぞれが覚えてきているので、レベルはすごく上がっているなと感じますね。でも、そこから勝ち抜くのはもっと大変です。皆が踊れるようになっているので、技術だけではなく他とは違う個性を見せていかなければならないでしょうね」と語るNANA。また、「好きこそものの上手なれじゃないですけど、気持ちを持続させることが大事なんじゃないかなと思う」と付け加えた。
どんな仕事でもそうだが、一つのことを続けていると自分の中で飽きてしまったり、ある程度のレベルで満足してしまうことがある。「そうなると続けていくのが難しくなるので、『もっと、ああしてみたい』とか、技術的には欲張ってもいいんじゃないかなと思っています」とNANA。共感を示す2人も「後輩たちに頑張ってほしいという気持ちもあるが、私たちのライバルでもある」と断言していた。
今後のMAXはどうなっていくのだろうか。「今回の『Tacata’』はMAXにとって新たな一歩です。これからも世間をざわつかせていきたいなと思っています」とNANAは意気込む。現在はもう一人のMAX・Reinaが育児休暇中。「まだ先ですが、4人で活動をしていきたいです」と3人の目は将来を見据えていた。(取材・文・写真:梶原誠司)