『テラスハウス』今井洋介と“幼馴染み”逗子三兄弟・大雅 共同制作秘話を語る
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そもそも音楽家ではない今井の楽曲について「ストレートでシンプルな言葉が胸に迫りくるものがあった」と、大雅は印象を語る。「友達だから言いますけど、ぎこちなさとか拙さとかいう部分が洋介らしいなって思ったんです。単語やフレーズが、彼の人間性を通すことで、すごくリアリティが生まれるんです。そこを大事にして”今井洋介”という人間がバックボーンとして見えるような楽曲にするようなことを、一番心がけてやった感じです」。隣で、大きな瞳で大雅を見つめながら、じっと話を聞いていた今井は「マジでいい友達ですよね」と感に堪えぬ様子で、ポツリと一言漏らした。
昔から知り合いで仲の良い2人が、不思議と導かれるように、同じステージに立つことになった。このような現在の状況を、2人は同時に「すごく恵まれている」と分析するが、反面、表舞台に立つ人間はいわゆる“有名税”とも表現される、プライベートな空間がない状況に置かれている。多くの人の目に触れることにより、明らかに生活は変わった。自らのSNSなどに寄せられる一部の意見に対して「普通の生活を送っていく上では、必要のない一部分のメンタルが異常に強くなりました(笑)」と一笑に付す今井だが、彼を長くそばで見ている大雅は、違った解説を加える。
「よくその話は2人でしたりしていますよ。多分テレビに出るのに一番向いていない人なんですよ、洋介は(笑)。とにかく表裏がなくて素直ですからね。素人がいきなりテレビに出て、有名人になるじゃないですか。当然、戸惑っていた時期もあって、今は殻を破って悟ったと思いますね。洋介は成長したんじゃないですかね? 」と今井に視線をやると、本人も深く頷き「そう。テレビに出始めて、今7カ月くらい経ちました。大雅の言う通り、いろいろ波はありましたけど、今は全てを1周して、すごくいい精神状態なんです。今はそのままの自分というか、いじけた言い方でも怒りでもなく『俺は俺だ』と構えられるようになりました」。ひと皮向けて大きくなった男たちの、奏でる楽曲は心地よい。(取材・文・写真:赤山恭子)
「もう一度、手をつなごう」は3月12日発売。