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斉藤由貴、辛かった“スケバン刑事”を回想「本当に大切な作品」

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 しかし、そんな自身の葛藤が良い効果をもたらしたのではないかと分析。「やり慣れないストーリーや言い回し、アクションを相手に、私自身が戦っていたのが、見ている人にも伝わったから共感してもらえたのかもしれません。毎日『辛いな、嫌だな』って思いながらも、自分なりに一生懸命やろうって格闘していたのは間違いなかったです」。真摯に向き合った結果、30年たった現在でも語り継がれるような代表的な作品になった。「『スケバン刑事』がヒットしたおかげで、出会えた仕事もたくさんありました。その意味では本当に大切な作品ですね」。

 「無理かも……」と思いながらも出演した作品が思わぬ好結果をもたらす……。彼女の30年は常にそういう巡り合わせなのだそうだ。「基本的にお話をいただいた仕事は断らないです。だから色々なことをやりました(笑)」。周囲との信頼関係があるからこそ、決断に迷いはない。デビュー以来、同じ事務所(東宝芸能)に在籍していることも信頼を裏付ける。「周りに恵まれていることは間違いないですね。今回のアルバムも『卒業』当時のスタッフが関わってくれたり……。30年間ほとんど同じ人たちに囲まれているって幸せなことですよね」。

 メモリアルイヤーが幕をあけた。強い意気込みが聞かれるかと思いきや「好きな言葉が『ゆるくぬるく』なんです(笑)。できるだけニュートラルでいたい。いつも鍵が開いていて、素地は白くて、何を置いてもその色がきれいに見えるような存在でいたい」。そんな斉藤に、年末紅白歌合戦で歌っている姿が見たいことを伝えると、「ねー(笑)。お声が掛かれば、喜んで行きますよー」と『ゆるくぬるい』答えが……。ウィスパーボイスに包まれたアルバム「ETERNITY」、そして3daysのコンサート。どちらも自然体の魅力で包み込んでくれることは間違いなさそうだ。(取材・文・写真:磯部正和)

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