エミリア・クラーク、サラ・コナー役は「私の宿命かもしれない」
確立されたキャラクターを継承しながらも、その殻をぶち破る。役者としてはリスキーな挑戦ではあるが、その宿命を前向きに受け止めるエミリアは、「私をキャスティングしてくれたスタッフが、“私の中に何かを見出だしてくれたんだ”と心から信じることにしているの。あとは監督や共演者のアドバイスに耳を傾けながら、自分の仕事を1歩1歩やり遂げるだけ」と目を輝かせる。
ハードなアクションシーンも全身全霊を込めてやり遂げた。「銃なんて触ったこともなかったので、サラの相棒として体に馴染ませる作業が大変だった。本格的な筋力トレーニングも初めての挑戦だったけど、おかげで私の中にエネルギーが湧いてきて、長期間の撮影を乗り切ることができた」と述懐。「私なりにベストを尽くしたので、観客がどう評価し、どう受け入れてくれるかは天にまかせるしかない」と清々しい表情で語る。
オンライン男性誌AskMen.comで「世界で最も美しい顔」第1位に選出された美貌を持ちながら、飾り気がなく、何でもハキハキと答えてくれるエミリア。日本が大好きで「京都で寺社巡りやお茶会を楽しんできた。あとはウニを食べてカラオケをやりたい!」と初来日を少女のように満喫している姿も微笑ましい。「あなたがもしサラの立場だったら?」という最後の投げ掛けに、「私ならハワイへ逃げるわ」と屈託のない笑顔でジョークを飛ばすエミリアには、人を魅了する魔力があるようだ。(取材・文・写真:坂田正樹)
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