クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

『HSM』監督ケニー・オルテガ、新作『ディセンダント』との共通点は“希望と可能性”

映画

 さらに、オルテガは「この作品は、『ハイスクール・ミュージカル』と同様、とても大変で、チャレンジングな企画だった」と、口にする。どういった部分がチャレンジだったのだろうか。

 『ハイスクール~』は、若い人たちが主役のため、スケジュールに厳しい制約があったという。「ミュージカルなので歌って踊ってと、経験の浅い若い役者たちが、短い時間のなかできちんとできるのか。やはり、不安や大変さはありますよね。そして、ザック・エフロンもヴァネッサ・ハジェンズも、モニーク・コールマンもルーカス・グラビールも、ぴったりの役者を見つけること自体が大変でした。すべてうまくかみ合わないと、成功に結びつかないというのも分かっていましたから」と当時を振り返る。

 今作『ディセンダント』の際には「同様の大変さがあった」と話すオルテガ。オーディションの時には「悪役の子どもたち4人と王子を見つけるのに、1000人以上のオーディションをしたんです。私が求めていたものは、役者が入ってきた瞬間から、役のことを理解し、その役を自分のものにできている人物。つまり、役自体がその人に宿っているという俳優でした」。

 1000人以上というハードルの高いオーディションだったが「思い描いていたとおりの俳優が見つかれば、チャレンジは半分以上達成できている」と、オルテガは断言する。そこからは、パートナーシップを作り上げていくそうだ。若手俳優が仕事を楽しめるような現場を作り、人として互いを知り合う時間を設ける。その甲斐あって、共演者はとても仲良しだそうだ。

 「『ハイスクール~』のときと同様、みんな仲良くなって絆を深めており、家族のようです。パーティも頻繁に開いています。それに、現場ではお互いを支え合って、びっくりするほど寛容。いつか皆さんに、彼らにお会いしてもらいたいほど! 本当にいい子たちなんです」。

 最後に、オルテガは「『ハイスクール~』と『ディセンダント』では、物語やキャラクターは異なりますが、両作には、希望や可能性、他者とのつながり、勇気など、ハートが存在しています。歌やダンスも楽しいですが、根底にハートがあるからこそ、多くの人が共感し、魅了されるのだと思う」と、学園ミュージカルの魅力を語ってくれた。(取材・文:安保有希子)

 『ディセンダント』は12月18日(金)20:00よりディズニー・チャンネルにて日本初放送。12月23日(水・祝)13:00~15:00、23:30~25:30(字幕版)、12月31日(木)24:00~26:00にて再放送。

2ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

関連情報

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る